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小中学生が声優に

本紙掲載日:2021-03-15
2面
池田さん(左から4人目)の指導で本番に臨む子どもたち
紙芝居を作った小林さん(前列中央)と記念撮影する子どもたち(東郷学園提供)

山陰百姓一揆DVD、夏完成へ−日向市東郷町

◆紙芝居を基にスタジオで本番収録

 日向市東郷町に伝わる「山陰(やまげ)百姓一揆」を題材にした紙芝居のDVD化に向け、地元の小中学生が11日、声優として市内の録音スタジオで本番収録に臨んだ。DVDは夏ごろに完成し、市教育委員会を通じて市内の小中学校に配布される予定。

 紙芝居のDVD化は、コロナ禍で例年通りの学校生活を送ることができなかった子どもたちの思い出づくりになればと、「東郷まちづくり協議会」(鈴野淺夫会長)が学校とタイアップして企画。収録は、同協議会から依頼を受けたケーブルメディアワイワイ日向局の協力で実現した。

 紙芝居は、地元の主婦小林紘子さん(80)=同市東郷町福瀬=が作製したもので、声優は東郷学園(石川雅朗校長、児童生徒144人)の9年生(中学3年生)18人と、坪谷小学校(田義校長、12人)の5、6年生3人が挑戦。2月から宮崎市出身の声優で、同局「FMひゅうが」のラジオパーソナリティーを務める池田知聡さん(44)の指導で練習に励んできた。

◆一発OKに「達成感」、初めての経験「ドキドキ」

 この日の収録は、同市原町の「FMひゅうが」スタジオ内で行われた。児童生徒はシーン別にスタジオに入り、池田さんのアドバイスを受けながら練習の成果をそれぞれ発揮していた。

 池田さんは「みんな最終稽古(8日)よりもうまくなっており、自宅や学校で練習してきたことがよく分かった。自分の住んでいるまちの歴史に残る大仕事をやり遂げたことを誇りに思ってほしい」と子どもたちにエールを送った。

 16日に卒業式を迎える、ナレーションを担当した梅本真綾さん(15)=東郷学園9年=は「想像以上に大変だったけど、一発でOKをもらったりすると達成感があり、楽しかった。離れ離れになる同級生とのいい思い出ができた。山陰百姓一揆のことを私も知らなかったので、市内の小中学生に知ってほしい」とにっこり。

 2年後に同学園に進学予定の後藤颯介さん(11)=坪谷小5年=は「初めての経験で最初はドキドキしたけど、みんなと一緒に収録がうまくできたのでうれしかった。DVDを見た人に『良かった』と思ってほしい」と感想を話した。

 山陰百姓一揆は江戸時代の1690(元禄3)年に起こった出来事。3年連続の凶作の中、延岡藩臼杵郡代の厳しい年貢の取り立てに対し、山陰村(当時)のほぼ全員に当たる農民1500人が高鍋藩領に逃げ出した事件。

 紙芝居は1982年、美々津中の2年生が「ふるさと」をテーマに、関係者の聞き取りや資料を基に作成し、文化祭で発表したものが原型。後に紙芝居の存在を知った小林さんが、ふるさとを救った人たちの存在を後世に伝えていきたいという思いから、当時の担当教諭の了承を得て紙芝居用の挿絵を描き直し、文章の一部に加筆や修正を加えて台本化、一昨年に完成させた。紙芝居の提供を受けた同協議会が地元の歴史を後世に伝える方法を検討し、DVD化することとなった。

 小林さんは、今回の製作に携わった地元の子どもたちに「私たちも一揆のことは知らされていなかった。素晴らしい先人たちの子孫だということに誇りを持って生きてほしい」と期待していた。

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