当初予算案など提案

延岡市議会定例会−２４日開会

　延岡市議会３月定例会は２４日開会。会期を３月２４日までの２９日間とした後、読谷山市長が総額６３２億４６００万円の来年度一般会計当初予算や介護保険条例の一部改正、長期総合基本計画の基本構想一部変更など計２７議案を提出し、理由を説明した。

　冒頭、市長は来年度施政方針を表明。新型コロナウイルス感染症対策や、公約である「７つの提言」に掲げる施策などを中心に説明した上で、「暗闇の中にも未来への明かりが見えるよう、さまざまな事業を職員一丸で進めたい」と語った。

　一般会計当初予算案は、前年度比２・６％増（１６億１３００万円増）で過去最大。同感染症対策を最優先として、内藤記念館再整備や野口遵記念館建設など大型プロジェクト推進のほか、デジタル化や産業振興、子育て支援の充実、公約に掲げる施策などを組み込んだ。

　新規事業は、新型コロナウイルスワクチン接種事業５億２８１万円、小中一貫校整備事業（島野浦地区）３億４７３８万円、緊急雇用創出事業２億３７１７万円、地域ポイント制度運用事業２６１６万円、再開発ビルＩＴビジネス拠点化推進事業１３６２万円など。

　主な事業は、野口遵記念館建設事業２１億９９９７万円、内藤記念館再整備事業１４億７８６５万円、岡富古川土地区画整理事業７億５０００万円、子ども医療費助成事業３億４９３７万円、道の駅「北川はゆま」機能強化事業２億２７００万円、津波避難施設整備事業に６６３７万円など。

　同定例会は、同月２日から４日まで総括質疑と一般質問。５日は予算審査特別委員会と本会議を開き、今年度各会計補正案を審査・採決。８日から１２日は長期総合計画審査特別委員会を開き、基本構想の変更と後期基本計画案を審査する。

　来年度各会計当初予算案は、１５日から１７日に開く予算審査特別委員会で審査。常任委員会は１８日に総務政策と産業建設、１９日に厚生教育の各委員会、２２日は特別委員会（議会活性化、地域新電力事業調査）を開く。

　２４日の最終本会議は、人権擁護委員候補者の推薦案の同意のほか、長期総合計画基本構想の一部変更・後期基本計画案、来年度各会計当初予算案、予算を除く議案の採決、意見書の審議、請願・陳情の処理を行う見通し。