もっとステップアップ

延岡で自主トレ−新背番号２０・巨人軍戸郷投手

◆いろんな人に認めてもらえる選手に

　昨季９勝を挙げたプロ野球・巨人の戸郷翔征投手が５日から、母校である延岡市の聖心ウルスラ学園高グラウンドなどで自主トレーニングに励んでいる。「もっともっとステップアップを意識してやっていきたい」と意欲的にトレーニングを積むだけでなく、地元のファンとも交流。心身共に充実した日々を過ごし、新シーズンへの気持ちを高めている。６日は同市内で取材に応じた。

　高卒２年目で先発ローテーションに定着した昨シーズンは、１９試合に登板し、９勝６敗、防御率２・７６の好成績。「自分の思っている以上のものが残せたと思いつつ、この現状に満足せずもっとやっていきたい」と戸郷。一方で、「一球一球にいろんな反省がある、その反省を今年に生かしていかないといけない。練習の中できっかけをつかんでいきたい」という。

　５日からスタートした延岡市でのトレーニングでは、シーズンを戦い抜くための体づくりを意識する。同学園ではマウンドに上がっての投球も行い、「投げたい気持ちは強いですけど、気持ちを上げすぎてもいけない。抑えつつやっていきたい」。

　高校時代から利用しているというフィットネスクラブターザンではウエートトレーニングに汗を流し、休憩時間には他の利用者との写真撮影やサインに応じていた。

　「けっこう声を掛けてくれるので楽しくやれている。今まで応援していただいた人も多いので、やっぱりこうやって帰って来て、顔を見せるだけでも喜んでくれると思う。僕としては毎年、この宮崎でやりたい」と話す。

　新シーズンは背番号が１３から２０に変わる。「すべてにおいて伸ばしていかないと通用しないと改めて感じている。２段、３段と上がっていけるような選手になっていけば、もっと成長するんじゃないか。人に影響を与えるような選手になることがプロになったときから思っていたことだが、この成績じゃまだ言えない。いろんな人に認めてもらえるような選手になりたい」と意欲を見せた。