新型コロナ−県内、最多更新３８人

感染経路不明が増加−５日

　県と宮崎市は５日、県内で新たに３８人（県８７６〜９１３例目）が新型コロナウイルス感染症に感染したと発表した。４日連続で過去最多を更新した。県北では延岡市の１０、２０、５０代の男性、五ケ瀬町の１０代男性、美郷町の８０代女性の５人の感染が分かった。４日判明分の３７人のうち、１８人が医療機関での保険適用検査での陽性判明で感染経路不明が増えている。


◆延岡市３人、五ケ瀬・美郷町各１人−うち２人はクラスター関連

　８９９例目の延岡市１０代男性、９００例目の五ケ瀬町１０代男性は、高校部活の合同練習クラスターで感染した高校生の接触者。９０１例目の都城市４０代男性、８７７例目の宮崎市１０代男性も同様で、同クラスターに関連する感染者は３９人になった。

　８９８例目の延岡市５０代男性は、８４２例目の山口県在住２０代男性（３日発表）の家族だった。

　一方、９０５例目の延岡市２０代男性、９１２例目の美郷町８０代女性、都城市の２０〜６０代の男女８人、日南市の４０代男性、宮崎市の２０〜６０代の男女８人は、現時点で感染者との接触などは分かっていない。

　９１３例目の千葉県１０歳未満男性は、都城保健所管内で感染が分かった７３６例目の同県３０代女性（１２月３０日発表）の家族という。

　県によると、４日の行政が行うＰＣＲ検査件数は１１月中旬の第３波に入って最多の３３７件。一方で、医療機関での検査で判明した人の数も、過去最多９人（２日判明分）から倍増した。

　今後も感染経路不明の感染者が増える可能性が懸念されており、県の担当者は「極めて深刻で過去に例のない状況」と語った。


◆宮崎市２１人、感染広がる

　宮崎市が５日に発表した感染者は県８７６〜８９６例目の２１人だった。うち１３人（８７７〜８８３、８８７〜８９０、８９２、８９５例目）は、家族や友人、福岡県や京都府からの来訪者との接触が判明している。

　８８７例目の宮崎市４０代男性は、７８９例目の神奈川県４０代男性との接触歴があり、８８９例目の同市５０代女性、８９７例目の都城市３０代男性は、７８９例目と接触した感染者との接触歴で、感染が判明した。

　それ以外の８人は、医療機関を受診するなどして感染が確認された。


◆入院６１人、うち重症者２人−４日時点

　県によると４日時点の県内の入院は６１人で、重症者は２人。県北では日向入郷圏域の指定医療機関に４人が入院。宿泊・施設等療養が８０人で、自宅療養３０人。４５人が入院・療養調整中。


◆県総合農業試験場本場の職員が感染

　県は５日、総合農業試験場本場（宮崎市佐土原町）に勤務する知事部局の４０代女性職員が新型コロナウイルスに感染したと発表した。

　県農業連携推進課によると、女性職員は宮崎市在住。同市保健所から今月１日、接触者として６日にＰＣＲ検査を受けるよう指示があり、自宅待機。４日に発熱があったことから５日に検査を受け、陽性が判明したという。

　勤務する庁舎内は５日に消毒作業を実施しており、６日から通常業務。