路線バスに乗ったよ

上南方小３年生、マナーなど学ぶ−延岡

　延岡市立上南方小中学校（山本琢琢也校長）の小学３年生２０人は１７日、路線バスに乗車し、バス停の時刻表の見方や、乗車中のマナーなどを学んだ。

　宮崎交通延岡営業部が県北部広域行政事務組合、市バス利用促進協議会などと共同で取り組む「バスの乗り方教室」で、路線バスを身近な交通機関として認識してもらおうと市内の小学校、特別支援学校などの子どもたちを対象に実施されている。

　この日は、同小中学校の駐車場に路線バスが到着。児童たちは同営業部の担当者から、路線バスに乗るときはバス停を目印に待つこと、平日と土日祝日で運行時間が異なることなど、運行の仕組みについて説明を受けた。

　その中で、バス停に掛かっている時刻表についてクイズが出された。時刻を示す数字の上に小さく表記された「バ」「港」などの文字について「何を意味していると思いますか」と尋ねられた児童たち。

　しばらく「う〜ん」と頭をひねり「バスの『バ』かな」などと答えていたが、正解は出ず。担当者から「簡単に言うと寄り道を意味しています。例えば『バ』はバイパス経由、『港』は○○港経由という意味です」と説明を受けると「へぇー」と感心した様子だった。

　車いす利用者の乗車スペースや、車いす利用者が乗り降りする時に使うスロープ板の仕組みを見学した後、早速１人ずつ、乗降口に設置されている機械から整理券を取り、うれしそうに乗り込んだ。

　車内では騒がないこと、停車してから席を立つことなど乗車中のマナーを学び、同市野地町の市消防署まで路線バスで往復した。

　甲斐莉杏那さんは「車いすの人も乗れるように工夫されていて驚いた。路線バスのことをいろいろと知ることができて良かった」と話した。