「一生勉強」「命を大切に」

延岡署・佐々木圭太さん

◆警察官として子どもたちに伝えたいこと

　延岡市立北浦中学校（川島正寛校長、５１人）で４日、１年生を対象に同市教委のふるさと教育推進事業「子どもたちに伝えたいこと」が行われた。延岡警察署地域課長の佐々木圭太さん（４０）が講師を務め、警察官の仕事内容を通じて「一生勉強」「目標を持とう」「命を大切に」と伝えた。

　佐々木さんは、県警の組織や各部署の役割などを説明。「知識は仕事に絶対に必要」と話し、「自分の好きな道で何からすればいいか分からないとならないよう、今のうちに勉強をする習慣をしっかり身に付けてほしい」と呼び掛けた。

　また、「警察官は体だけでなく心も鍛えないといけない。目標を持って訓練をすることが大事」と力説。「１週間後、１カ月後、１年後、卒業後の自分はどうありたいか。夢や目標に向かってチャレンジしてほしい」と述べた。

　「命を大切に」については、担当した事件などを振り返り、「命を粗末に扱っていい人などいない」と話した。生徒からの「どんな時にやりがいを感じますか」の質問には、「感謝された時。『ありがとう』と言われると次へのエネルギーになる」と答えた。

　講話を聞いた吉田大斗さん（１３）は「いろいろな役目があって難しい仕事と思った。『一生勉強』と、『目標を持つこと』が印象に残った」と感想を語った。

　同事業は、さまざまな分野で活躍している人を講師に迎え、「子どもたちに伝えたい思い」を語ってもらうことで、子どもたちが将来の夢や希望に向けて努力していこうとする気持ちを高めることが目的。講話の内容は苦労した体験や困難を克服した経験、専門分野の話、延岡への思いなど。対象は主に小学５、６年生、中学１、２年生。