男子ゴルフプロテスト−馬渡さん（延岡出身）一発合格

「人を笑顔、魅力ある選手に」

　男子ゴルフのＰＧＡ資格認定プロテストは１１月１７日から４日間、福岡県の玄海ゴルフクラブで行われ、延岡市出身の馬渡清也さん（２３）が初挑戦で合格を果たした。「うれしくもあるが、正直ほっとした。これから延岡に貢献できるよう頑張りたい」と話している。

　馬渡さんは緑ケ丘小時代の小学５年から、同市下伊形町の一ケ岡ゴルフガーデンでゴルフを始めた。南中を卒業後は日章学園高に進学。主将を務め、特待生で専修大へと進んだ。

　大学を卒業して１年目の今年は、９月に行われた日本オープンと今回のプロテストを目標に練習。日本オープンは最終予選で敗退し通過できなかったが、この敗戦を糧にプロテストに気持ちを入れ直した。

　テスト当日のスコアはトータル２９１の７オーバーで３１位。「独特のピリピリとした緊張感だった」と序盤は雰囲気にのまれたが、後半は落ち着きを取り戻した。「これまでは取り返せないことが多かったけど、今回は我慢ができた。自分で成長を感じられた」と振り返った。

　小学、中学と指導してきた塩屋克介さんによると、入会した当初から基礎に忠実で、コツコツと努力するタイプ。ドライバー平均３００ヤード飛ばすパワーが持ち味という。塩屋さんは「苦労もあったので合格を聞いた時は感動した。今年一番の朗報」と喜んだ。

　今後については、ツアー出場が当面の目標という。千葉県のゴルフ場を本拠地に、キャディーをしながら空いた時間を使って練習に励んでいる。「ゴルフを通じて人を笑顔にできる、魅力のある選手を目指したい」と決意を語った。