もうすぐクリスマス−キリストの生誕表す「馬小屋」展示
本紙掲載日：2020-12-10
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延岡・聖心ウルスラ学園
クリスマスを前に、延岡市緑ケ丘の聖心ウルスラ学園高校正面玄関前に、イエス・キリスト生誕の場面を表す「馬小屋」が今年も展示された。夜間は午後１０時までライトアップしており、２５日まで自由に見学できる。
カトリックの教会では毎年、クリスマスの４週間前から始まる準備期間「待降節」を前に馬小屋を飾るという。カトリック校の同校も、創立母体「聖心（みこころ）のウルスラ宣教女修道会」のシスターと職員、同学園の教職員が協力して１１月末に制作、展示するのが恒例になっている。
本物の石、わら、コケなどを使って作り出した自然の風景の中に、同修道会の本部があるイタリアから取り寄せた人形が置かれている。馬小屋の中央に生まれたばかりのイエス・キリスト、両隣を母マリアと婚約者のヨセフが囲み、周辺には大きな星に導かれ祝福に来た３人の博士、天使からの知らせを受けた羊飼いと羊。イエス誕生の瞬間を温かな雰囲気で表現している。
宗教科の平野禎教諭によると、舞台は今から約２０００年前。ヨセフの生まれ故郷であるイスラエルのベツレヘムに、ヨセフと共に何日もかけて旅を続けたマリアが、宿の馬小屋で出産する。作品はその場面を表現しているという。
８日夜、同校を訪れた女性は「初めて見た。異国の世界だけど、とてもきれいですね」と感心した様子だった。
「３密は避けつつも、今年も多くの人にご覧いただきたい」と同校。車の出入りができる門は午後７時３０分に閉まるため、それ以降は校内に駐車できないが、見学はできる。問い合わせ先は同校（�箟箍�３３・３４７２）。