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新酒の仕込み本格化

本紙掲載日:2020-11-16
1面
湯気が立つ蒸し米を放冷機に移す従業員

湯気の中、作業続く−千徳酒造

 延岡市大瀬町の千徳酒造(門田賢士社長)ではこの季節の風物詩、新酒の仕込みが本格化している。16日は、門田社長を含む従業員5人が酒米の香りや湯気が立ち込める中、作業を行った。

 県産の「山田錦」535キロを使用。仕込みには、酒の元となる酒母(しゅぼ)に麹(こうじ)と蒸し米、水を加えてできる醪(もろみ)を発酵させる工程を3回繰り返す「三段仕込み」を行う必要があり、現在2回目の仕込みに入っている。けさは、精米した酒米を2台の巨大な蒸し器で蒸し上げた後、熱を冷やすための放冷機に移す作業に取りかかった。

 門田社長は「コロナで今までにない厳しい状況が続いている。親戚や友人に送り、延岡の地酒を飲んで新年を迎えてほしい」と話した。

 同社は1903年に創業。県内唯一の清酒メーカーとして県内を中心に広く愛されている。

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