岩戸小でＥＭ活性液作り

高千穂町商工会女性部が指導

◆プールの清掃に活用

　高千穂町の岩戸小学校（菊池真由美校長、９４人）の５年生１７人は２０日、学校のプールをきれいにするため、町商工会女性部（児嶋佐代子部長、３０人）の指導でＥＭ（有用微生物群）活性液を作った。

　ＥＭは光合成細菌、乳酸菌、酵母菌などを含み、さまざまな有機物、汚れや悪臭の元などを分解、腐敗菌の繁殖を抑える働きがあるとされる。

　同校では、８年ほど前からＥＭ活性液作りを続けており、同女性部の指導で作った液をプールの美化活動に使用している。

　この日は、同女性部の工藤美奈子さん、熊埜御堂三枝子さんら４人が講師として訪問。工藤さんは「ＥＭ菌が入った液をプールに入れるときれいになるし、掃除も簡単。また、プールの水を流すとＥＭ菌で川もきれいになる」などと説明した。

　この後、児童は講師の手ほどきを受けながらペットボトルにＥＭ菌、米のとぎ汁、糖蜜を入れてシャッフル。１人につき、ペットボトル３本（２リットル入り２本、５００ミリリットル入り１本）の液を作った。

　「糖蜜はＥＭ菌の〃ご飯〃で、とぎ汁は〃お布団〃。暖かい所に置いておくと発酵が進んでＥＭ菌が増える」と工藤さん。作った液は２、３週間ほど置いて発酵させた後、１１月上旬にプールに投入する。来春にも液を作って再びプールに入れるという。

　押方祐樹さん（１１）は「みんなで楽しくできた。プールが気持ち良く掃除できるようにしたいし、家でも使ってみたい」と話した。