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延岡星雲高校−初の地域参加合同訓練

本紙掲載日:2020-11-05
3面
津波警報発令を受けて校舎上階へと避難する生徒
学校に避難してきた大武2区の住民ら

津波想定し4階へ−密を避け別々の教室へ

 延岡市大武町の延岡星雲高校(藤本格校長、563人)は4日、地元の大武2区(志田豊司区長)との合同避難訓練を行った。5日実施の県民一斉防災行動訓練「みやざきシェイクアウト」に合わせての実施。同校としては初の地域住民参加型の訓練となった。

 午後3時15分、地震発生を告げる校内放送が流れると、生徒と教師は窓や戸を開けて机の下へ。すぐに津波警報が発令されたことを知らせる放送も流れ、生徒たちは指示に従って教室棟4階へと避難した。

 開始に合わせて参加した大武2区の30人も同校へ。新型コロナウイルス感染対策として密集状態を避けるため、住民らは生徒たちとは別の特別教室棟へと避難した。

 いずれも慎重かつ迅速な行動で避難を完了した生徒、住民からは「動き方を確認できたのが良かった」「少し気持ちがはやる部分もあったので、いざという時に気をつけたい」といった声が聞かれた。

 藤本校長は「生き抜くための知識と行動のためには、日ごろからの準備が大切。地域住民の方々とどれだけ助け合えるかも重要な課題」。志田区長は「手すりや照明の有無、非常食や停電時の行動など協議が必要な物事を認識することができた。今回はコロナ禍のためできなかったが、生徒や教師とのコミュニケーションについても深めていきたい」と話した。

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