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和歌から学ぶ能「葵上」

本紙掲載日:2020-11-04
7面
講話する井上さやかさん

市民講座始まる−次回は6日

◆「袖ぬるるこひぢ…」に詠まれた思い

 能楽を学ぶ市民講座の第1回が10月30日、延岡市東本小路の市民協働まちづくりセンターであり、同市出身で奈良県立万葉文化館指導研究員の井上さやかさん(49)が、来年10月の「のべおか天下一薪能(てんがいちたきぎのう)」で上演予定の能「葵上(あおいのうえ)」について、元になった源氏物語の「葵」の巻を読み解き、そこに織り込まれた和歌から物語の魅力に迫った。NPO法人のべおか天下一市民交流機構(松下宏理事長)主催。

 源氏物語は「葵」の巻を含む54巻から成り、計795首の和歌が登場する。多くは作者である紫式部が詠んだ和歌で、物語の重要な場面に織り込まれているという。

 「葵」の巻では、光源氏の愛人である六条御息所(ろくじょうのみやすどころ)が、源氏の冷淡な態度を嘆き、懐妊した正妻である葵上に生き霊となって取りつき、激しい嫉妬をぶつける。

 御息所は気高く教養のある女性だが、左大臣家(葵上の実家)との車争いにも敗れ、屈辱感の中で体調を崩す。物語では、そんな御息所の苦しみが、和歌「袖ぬるるこひぢとかつは知りながら下(お)り立つ田子(たご)のみづからぞ憂(う)き」に詠まれる。

 「袖のぬれる恋路であると分かっていながらも、その泥の中に踏み込んでしまう私は、そうしたわが身のつたなさが思われてなりません」と訳される、この和歌について「源氏物語にある795首の中で、最も素晴らしい歌と評価されている」と井上さん。

 源氏物語が書かれた平安時代の教養や、女性が置かれた立場などを踏まえ「女性の悲しい運命や複雑な人間の感情の機微を織り成した、現代にもつながる歌」と説明した。約50人が参加し、興味深く聞き入っていた。

◇第2回「神事としての薪能」

 能楽を学ぶ市民講座は来年2月まで全5回開かれる。次回は6日午後7時から同センターで。「神事としての薪能」と題し、市教育委員会学芸員の増田豪さんが講話する。誰でも無料で参加できる。

 同講座はこれまで、毎年10月に同市で開催される「のべおか天下一薪能」の関連イベントとして開かれてきた。今年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、薪能は来年10月に延期されることが決まったが、同機構は「ふるさとへの誇りと愛着を醸成するまちづくりのため活動を止めることはできない」として同講座に取り組む。

 申し込み、問い合わせは同機構(電話延岡33・0248)へ。


約50人が興味深く聞き入った
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