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秋の叙勲、県北から10人

本紙掲載日:2020-11-03
2面

地方自治、教育などで功労

 2020年秋の叙勲受章者が3日、政府から発表され、県内から旭日章14人、瑞宝章29人が選ばれた。県北関係では、元延岡市議会議員の佐藤勉さん(74)=延岡市北方町=、元高千穂町長の内倉信吾さん(76)=高千穂町田原=ら4人が旭日章、元公立中学校長の佐藤和好さん(72)=延岡市緑ケ丘=、行政相談委員の新名惠美子さん(72)=日向市江良町=、元民生・児童委員の櫻川ミエ子さん(78)=門川町加草=ら6人が瑞宝章を受けた。また、延岡市の九州保健福祉大学名誉教授で元学長の和田明彦さん(75)=福岡県北九州市=が瑞宝章を受章した。


◆旭日小綬章=地方自治功労=佐藤勉さん(74)延岡市北方町
町政、市政発展に尽くす

 1981年から昨年まで、北方町議会議員、延岡市議会議員を通算9期務めた。町議会では経済、土木、総務委員会の委員長、市議会では議会運営委員会、議会のあり方検討特別委員会の委員長を務めるなど力を遺憾なく発揮した。

 また、1999年から2001年まで町議会議長、11年から15年まで市議会議長を務め、高い識見と豊かな手腕で議会の活性化に限らず、町政、市政の発展に大きく貢献した。

 今回の受章については、「私一人のものではなく、家族やこれまで支えてくれた周囲の方々のおかげでいただいたもの。感謝でいっぱいです」と控えめに喜ぶ。



◆旭日双光章=地方自治功労=内倉信吾さん(76)高千穂町田原
まちづくりに情熱注ぐ

 2007年の高千穂町長選で初当選。昨年1月の退任まで3期12年にわたり、町政のかじ取り役を担った。

 「『高千穂に生まれて良かった、住んで良かった』」と実感できるまちづくり」を信条にまちづくりを推進。農産物直売所の整備や西臼杵広域消防本部の発足に尽力したほか、世界農業遺産、ユネスコエコパークの認定、登録に奔走。高千穂小、岩戸小の建て替え、中学生までの医療費の全額助成などにも取り組んだ。

 在任中は「町民に夢を与える職場でなければならない」と職員とともに汗を流した。受章に際し、「実感はないが、町民の皆さんの指導、支援のおかげ」と感謝した。



◆旭日双光章=地方自治労=黒木泰則さん(70)延岡市伊形町
地域、スポーツ振興に注力

 県農協青年組織協議会委員長、全国農協青年組織協議委員長などを経て、1991年の延岡市議選で初当選。市議会建設委員会、民生教育委員会の副委員長を務めた。

 その後、95年に県議会議員に初当選。2期8年の在職中、地域振興対策調査特別委員会やスポーツ振興調査特別委員会の委員長など要職を担い、「県がスポーツランドみやざき構想を提唱し、スポーツの振興に注力した時期。国民体育大会で宮崎の総合順位が上がったことがうれしかった」と当時を振り返る。今回の受章は「支援していただいた皆さんのおかげ」と感謝し、「これまでの経験を生かして恩返しをしていきたい」と続けた。



◆旭日単光章=選挙管理事務功労=後藤邦治さん(70)高千穂町田原
不偏不党で選挙啓発

 2003年、52歳で高千穂町選挙管理委員会委員に就任し、昨年3月まで4期16年にわたって在職。委員長を務めたほか、09年から県市町村選挙管理委員会連合会西臼杵支会長も担った。

 「不偏不党」の立場を強く意識しつつ、町明るい選挙推進協議会委員らとの意見交換を行い、選挙啓発活動などを推進。「町民の投票率や選挙に対する意識の高さが励みになった」と振り返る。

 農業を営む中、日中の会議への出席に協力してくれた家族に改めて感謝。「他の委員や事務局などを代表しての受章だと思っている。受章で(選管)委員の認知度が上がり、後任らの励みになればうれしい」と笑顔で話した。



◆瑞宝双光章=教育功労=佐藤和好さん(72)延岡市緑ケ丘
高い手腕で教育活動展開

 高校入学と同時に、当時では珍しかったハンドボールを始め、「競技を広めたい」と教員になった。

 高千穂町立上野中を皮切りに九つの小中学校で教諭、教頭、校長を務めた。「地域の中で大事にされる、地域を大事にする子どもたち」を念頭に子ども、保護者、学校、地域一体の教育活動を展開。その手腕は高く評価された。自身も赴任先で、妻の直子さんと共に地域の人と活発に交流した。

 東海中の校長で定年退職後は主任児童委員、保護司などとして教員時代の経験を生かしてきた。自宅近くの交差点では毎朝、立ち番を継続。今回の受章に「いただけるとは思っていなかった」と謙遜した。



◆瑞宝双光章=地方自治功労=中塩屋敏幸さん(78)美郷町南郷神門
円滑な行財政運営に貢献

 1962年、旧南郷村役場入り。92年から総務課長を務めた後、96年に収入役に就任。2005年まで9年6カ月にわたって在職した。

 健全な財政運営で村の円滑な行政推進に尽力。当時の村長が提唱した「百済の里づくり」事業、「西の正倉院」建設に貢献した。

 中でも、西の正倉院には総務課職員時代から携わり、収入役となった96年に落成。「村長は『小さな村の大きな挑戦』と言っていた。妥協することなく、すべてヒノキで作り上げたことが誇り。落成の時はうれしさがこみ上げた」と振り返る。

 「受章は上司、先輩、同僚、家族のおかげ。今後も町や地域の発展のために努めたい」と語る。



◆瑞宝双光章=行政相談功労=新名惠美子さん(72)日向市江良町
住民と行政の懸け橋に

 日向市役所を退職後、2001年から5期19年以上にわたり同市担当の行政相談委員を務めている。地域住民から受け付けた行政への苦情などに対し、関係機関と連携して解決を図るのが主な仕事だ。

 特に各公民館での定期相談を、市男女共同参画社会づくり推進ルーム「さんぴあ」でも開けるよう働き掛けたり、年金受給申請時に必要な書類の簡素化を提言し、国の省令改正につなげるなど、住民と行政の橋渡し役を担ってきた。「関係機関や他の相談委員、家族の支えのおかげ。皆で受章したと思ってます。行政相談委員制度を多くの皆さんに知ってもらえるきっかけになれば」と笑顔を見せた。



◆瑞宝単光章=消防功労=甲斐博之さん(65)延岡市川島町
地域防災の向上に精励

 「このような栄誉を頂き、心からうれしく思います」と喜びを語る。

 1978年、延岡市消防団に入団。2011年から副団長。19年の退団まで、41年余り消防団活動に励んだ。

 1995年、宮長町の檜山で起きた山林火災では、4日間にわたり消火活動に当たった。「地元の方々による炊き出しの協力があった。おにぎりなどを頂きうれしかった」と今も感謝する。

 地域住民と交流し、消防団活動への理解を深めてきた。自主防災組織との連携を強化し、地域の防災力向上にも努めた。「地域のために、また頑張りたい。消防団で学んだことを地域防災のために生かしていきたい」



◆瑞宝単光章=社会福祉功労=櫻川ミエ子(78)門川町加草
住民の福祉向上に尽力

 昨年11月までの30年にわたり、民生・児童委員を務めた。その間、門川町民生委員児童委員協議会の副会長も務め、会の円滑な運営、委員活動の活性化に努めた。これらの功労から、厚労大臣表彰(2010年)なども受けている。

 今回の受章に「当たり前のことをしてきたつもりで、こんな大きな章を頂けるとは思わなかった」と謙遜し、「ありがたいこと。多くの方にお世話になったおかげ。長い間続けてこられたのは長男の嫁や主人、家族の理解があったからこそ」と周囲に感謝。

「趣味の花を育てながら、元気なうちはできる限り地域の役に立ちたい」と語った。



◆瑞宝双光章=教育功労=下田幸市さん(71)延岡市大門町
地域と連携、文化継承に寄与

 「担任の先生が熱血で好きだった」。小学6年の時に抱いた憧れが夢に変わり、教師の道を志した。22歳、初任地の旧東郷町立坪谷中でその第1歩を踏み出した。

 初めて校長を務めたのは2002年。その赴任地の五ケ瀬町立鞍岡中では、より勉学に励める環境整備や地域との連携強化に尽力。棒術など伝統芸能の伝承にも注力し、地域文化の持続、発展に寄与した。

 勇退までの38年間は主に県北の中学校に勤務。教職員の意識改革などにも熱心に取り組み、県の教育振興に貢献した。

 今回の受賞に、「なぜ私なのか、と驚きの方が大きいがうれしい。ありがたい」と謙遜と感謝を口にしている。



◆瑞宝中綬章=教育研究功労=和田明彦さん(75)福岡県北九州市
4年間、九保大学長務める

 延岡市吉野町の九州保健福祉大学名誉教授。1971年、横浜市立大学医学部を卒業。79年から産業医科大学(北九州市)医学部薬理学助教授などを経て、92年に宮崎大学薬理学教授に就任。2005年から07年まで同大学医学部副学部長=研究担当=を務めた。

 10年から14年まで、九州保健福祉大学の学長。退任後は医療法人隆誠会延岡保養園の名誉院長を経て、現在は北九州市にある医療法人共和会介護老人保健施設「伸寿苑」に医師として勤務している。(写真は九州保健福祉大学提供)


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