４社に指定書交付

延岡市の立地企業

　延岡市企業立地促進条例に基づく工場などへの指定書の交付式がこのほど、同市役所で開かれた。事業拡大などで市内に事業所や工場などを新・増設した４社の代表者らに、読谷山洋司市長が指定書を手渡した。今回の指定を含む指定工場などの数は、延べ１７９となった。

　交付を受けたのは、有村鋼機商会（本社・同市卸本町、有村誠社長）▽エッジコネクション延岡オペレーションセンター（東京都品川区、大村康雄社長）▽ミツワハガネ（同市天下町、ノ薗順也社長）▽富士チタン工業（大阪市西区、加藤智洋社長）。

　機械工具や工作機械、配管機材などを卸売り販売する有村鋼機商会は、同市卸本町に新たな本社を建設、経営一般に関するコンサルティング業務を行うエッジコネクション延岡オペレーションセンターは事業の拡充などで指定を受けた。

　また、特殊鋼鋼材の販売や精密機械加工部品、特殊航空機部品などを製造・販売するミツワハガネは、航空機部品製造棟を増設、電子部品向け誘電体原料などを製造・販売する富士チタン工業は、クレアパーク延岡工業団地第２工区にチタン酸バリウムを製造する延岡工場を新設した。

　交付式では、読谷山市長が「市独自の取り組みや延岡の人材を活用しながら、今後の活躍につなげてほしい」とあいさつ。企業を代表してミツワハガネの甲斐千尋会長が「それぞれの企業が特色を生かして繁栄し、地域に貢献する会社づくりを目指します」と抱負を述べた。

　指定書の交付を受けた事業所は、固定資産税の課税免除（３年間）や雇用促進奨励金などの優遇を受けることができる。４事業所の指定については、市長の諮問を受けて協議を行った同市企業立地審議会が９日、指定にふさわしい旨の結論を答申していた。