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永遠に輝け、日向中学校60周年

本紙掲載日:2020-10-27
6面

 日向市富高の市立日向中学校(三田明生校長、275人)は15日、創立60周年を迎えた。同市の人口増加に伴い、1960(昭和35)年10月15日、富島中学校から独立して開校。校舎は市街地西側の丘陵に建てられた。以来、「自主・協同・健康」を校訓に、連綿と歴史を重ねてきた。

 その間、学びやを巣立った卒業生の数も約1万4000人に迫ろうとしている。その中には三田校長をはじめ、十屋幸平日向市長、バレエダンサーで日向市観光大使を務める西島数博さんらもいる。

 現在の校舎と体育館は〃2代目〃。初代の旧校舎は63(同38)年、体育館は66年に整備され、老朽化の問題やバリアフリー化などのため、2014(平成26)年度から建て替え工事に着手。16年2月に木造一部鉄筋コンクリートの2階建て新校舎が、17年3月に木造平屋の技術棟と体育館が完成し、同年の創立記念日行事として落成記念式典を行った。

 今年、人間でいえば〃還暦〃となる大きな節目を迎え、今月8日には市文化交流センターで全校生徒を対象に「創立60周年記念講演会」を開催。講師に「みやざき中央新聞」(宮崎市)社長の水谷もりひと氏を迎え、「考えるとか、感じるとか、時々吐き出すとか」をテーマに話を聞いた。

 また、記念事業として、学校入り口にある学校名が記された看板と、近くを流れる富高川に架かる高見橋の三差路に設置している案内板をリニューアルした。

 このほか、学校グラウンドで7月、ドローン(小型無人機)による空撮を行い、全校生徒の人文字で形作った学校名を撮影。その写真のパネルを玄関に設置し、人文字の写真をメインにデザインしたクリアファイルを作成し、全生徒に記念品として配付した。

 26代目に当たる三田校長は「本校の教職員の合言葉は『生徒にとってどうなのか』。子どもたちの成長を一番に考える『チーム日向中学校』で、知恵を出し合い取り組んでまいります」と話している。


◆金鉱の丘に立つ校舎、希望の坂道が人を育てる

 日向中学校の生徒たちは「希望の坂道」と呼ばれる坂道を上り、元気に毎朝登校してくる。誰がいつ名付けたのか。初代校長を務めた斎藤忠義さんが、創立20周年記念誌の中で創立当初の思い出を振り返るとともに、名前の由来についても触れている。一部を抜粋して紹介する。

          ▽         ▽

 日向中には、三つの自然の特徴があることが考えられました。そして、この三つの自然に教育的意義を見いだそうという考えがありました。この三つのことは、意識すれば何らかの形で日向中の生徒に影響を与えると思われたからです。

 一つは、丘の上に建てられていること。物事を大所、高所から観(み)る。より客観的に、知的にものを考えるということでした。

 二つは、坂道です。開校当時はこの坂道は切り開かれたばかりで、雨の日には雨水が小川のように流れ、粘土の道はぬかり、上り下りにも苦労したものです。「この道は人生の坂道だ」と誰となく言い出し、「希望の坂道」と名付けられ標柱が立てられました。卒業生もこの人生の坂道を一歩一歩上りしめたことを思い出し、今日の仕事の坂道を希望に向かって踏みしめておられるだろうと思います。

 三つは、この丘は昔、金鉱を掘り出した丘であることです。黄金も掘り出さなければ輝きません。「自分の宝は自分で掘り出せ」「自分の能力は自分で見いだせ」という自己啓発の意味です。

 このような日向中の立っている自然の中から、その意識づくりをしたことを思い出します。


◇君は可能性を秘めた卵−個性を育て、夢に向かえ

 日向中学校の「希望の坂道」を上ると、親しみやすい形の造形物が校門の両端で出迎えてくれる。校舎に向かって左側は子どもを表す卵形、右側は天空へ膨らむ丘をイメージしているという。当時のPTAの依頼を受け、高鍋町の彫刻家田中等さんが2002年に制作した。

 小高い丘にある同校に向かう道が「希望の坂道」と呼ばれていることから、それぞれ「希望の卵」「希望の丘」と名付けられた。

 建立趣旨によると、「希望の卵」は入学し、育まれていく時期の象徴。「希望の丘」は中学時代に培われた個性が、まだ明確な形は持たないものの、それぞれの形に向かって育っていくことの象徴という。

 「希望の卵」のたもとには「この門を初めてくぐるとき君は可能性を秘めた希望の卵。そしてこの門を出てゆくとき君の個性は大きくふくらんで夢に向かって歩き始める」との制作者のメッセージが刻まれている。



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