８１〜９２年度生の作品展示−日之影中

水彩、ペン画など−希望者には返却も

　日之影町の宮水小学校体育館で２４日から始まる小中学校作品展に併せ、１９８１〜９２年度の日之影中学校生が描いた絵画約１００点が展示される。希望者には作品の返却に応じる。

　展示されるのは、当時の生徒が描いた水彩風景画、ペン画、クロッキー、ドライポイント版画など。日之影中の美術教諭として８１〜９２年度に勤務した神崎勝久さん（６１）＝延岡市、前延岡中学校長＝が大切に保管していた作品で、授業の参考作品などとして活用してきたという。

　神崎さんは昨年３月末で定年退職。保管していた作品の展示や返却、活用方法などを日之影中に相談し、町教育委員会の協力で小中学校作品展に飾られることになった。

　会場では、描かれた年度や制作した生徒の学年などとともに紹介。返却希望者は会場での申請後、後日、日之影中から作品を受け取る段取りになっている。

　申し出がなかった作品は日之影中で保管し、伊東泰彦校長は「素晴らしい作品ばかり。生徒たちの参考したい」としている。

　神崎さんは「本人に返したり、学校で参考にしてもらう方がいいし、作品も残る。大会で入賞した作品なども多い。ぜひ、多くの人に見に来てほしい」と話している。

　小中学校作品展は２５日まで。町内の小中学校の児童生徒が制作した水彩、版画、書のほか、粘土、木工などの工作品、自由研究発表など５００点以上を展示。神崎さんが日之影を描いた作品３点も並ぶ。時間は午前９時から午後４時まで。入場無料。