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県に意見書、対策を要望−延岡市議会

本紙掲載日:2020-10-05
1面

長浜・方財海岸の浸食問題

 延岡市議会(松田和己議長、27人)は2日の9月定例会最終本会議で、同市の長浜・方財海岸の浸食対策への取り組みを県に強く要望する意見書を全会一致で可決した。

 意見書によると、長浜海岸では昨年10月の台風19号で保安林の中まで波が押し寄せ、地元住民の不安の声があることや、方財海岸では今年9月の台風10号の影響で護岸の一部が崩れる状況が生じるなど、南海トラフ地震の津波被害から市民の生命・財産を守るためにも両海岸の浸食対策は喫緊の課題と強調。

 県に対して、長浜海岸の砂浜浸食の早急な原因究明と抜本的な対策の実施と、砂浜浸食防止のための養浜の対策を検討するよう強く要望。また、砂浜が浸食され荒天時は高潮で保安林まで波が押し寄せる長浜海岸と、護岸が一部崩れている方財海岸は早期に防災対策を講じるよう求める。

 意見書案は、産業建設委員会(田村吉宏委員長、9人)が、市議会9月定例会で付託された陳情を受けて提出した。同委員会が9月23日に陳情の内容を審査した結果、採択すべきと決定したのに併せて、意見書案を議会に提出することに決めた。

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