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欄干の外に少年、必死で止めた

本紙掲載日:2020-10-05
3面
人命救助の功労で高千穂署長感謝状を受けた興梠英二さん

岩戸の会社員興梠さんに署長感謝状−高千穂署

 高千穂警察署(上村和弘署長)は9月30日、人命救助に功労のあった高千穂町岩戸の会社員、興梠英二さん(46)に署長感謝状を贈った。

 同署によると、興梠さんは、同14日午後6時15分ごろ、仕事を終えて帰宅中に橋(高さ115メートル)の欄干の外に立っている10代の少年と必死に止めている母親の姿を目撃。興梠さんは、そばの駐車場に車を止め、現場に駆け付け、複数の通報でほぼ同時に到着した警察官3人と母親の5人で少年を救助した。

 救出直後、少年は混乱状態だったがその後、少し落ち着いた様子だった。母親ら家族は興梠さんや署員に感謝していたという。

 贈呈式は同署であり、上村署長が興梠さんに感謝状を手渡し「将来のある少年を救っていただき、ありがとうございます」とお礼を述べた。

 興梠さんは救助中に「駄目だよ」と何度も声を掛け、少年の腰のあたりをつかんで、警官らと欄干の内側へ少年の体を引き上げた。「最初は何が起こっているのか分からなかったが、車を止めて間に合ってくれと思いながら一生懸命走った。助けられて良かった。今後も地域防犯に協力していきたい」と話した。

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