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コロナリポート−入場者9割減、延岡シネマ

本紙掲載日:2020-09-26
1面
シルクスクリーンの技法で一枚一枚、丁寧に手刷りするスタッフ
オリジナルTシャツのデザインを手掛けた首藤晃浩さん(右)と、延岡シネマ支配人の有田美紀さん

孤立感吹き飛ばしたオリジナルTシャツ

◆4パターンを手刷りで−OURSCREEN思い込め

 県内で新型コロナウイルス感染が急拡大した今年の夏。県北唯一の映画館「延岡シネマ」(延岡市北町)は、春に続く2度目の自主休業を余儀なくされていた。入場者数が例年と比べ9割減まで落ち込む中、静まり返る館内をのぞくと、なんとそこには、波打つように座席に並べられたTシャツ。一体、延岡シネマに何が起きたのか。「コロナ禍の孤立感を吹き飛ばしてくれた」というオリジナルTシャツ作りについて、支配人の有田美紀さん(48)に聞いた。

 きっかけは東京に暮らしている、ある同市出身者からの電話だった。「これまでは帰省するたびに足を運んで、映画を見ることで支援できていたけれど、コロナ禍で帰省もかなわない。県外者が支援できる仕組みを何か考えてくれないか」という提案だった。

 インターネットを経由して支援金を募るクラウドファンディングが頭をよぎったが、「でも何か違う」と有田さんは踏みとどまった。

 入場者数は例年と比べ9割減まで落ち込み、年間売り上げの半分を占める7、8月の営業も見込めない、かなり厳しい状況に置かれていた。

 それでも「もうけではなく信頼を大切にしたい。これまでと変わらず、努力し続ける延岡シネマでありたい」との思いがあった。

 「支援してくれる皆さんと共有できるものはないか」と模索。思い付いたのがオリジナルTシャツの制作販売だった。それもスタッフが一枚一枚、デザインを手刷りするという方法で。

 デザインを手掛けたのは同市在住の首藤晃浩さん(37)。会社役員として働く傍ら、画家として創作に取り組んでいる。

 もともと延岡シネマの大ファン。小学生の頃から通いつめ、2年半前には延岡シネマで結婚記念写真を撮った。デザインの依頼に「やっと役に立てるときが来た。やるなら自分しかいない」と奮い立った。

 考案されたデザインは▽山や工場の煙突などが並ぶ延岡市の風景に、延岡シネマの建物や映画フィルムなどを融合させたもの▽「OURSCREEN(私たちのスクリーン)」というメッセージをデザインしたもの――など全4パターン。どれもシンプルだが、首藤さんの熱い思いが込められている。

 「応援グッズ」として7月下旬から販売を開始したところ、注文が殺到。夏の自主休業中、スタッフは5、6人態勢でひたすらデザインの手刷りや、完成品の包装などに追われた。また、刷り上がったTシャツのインクを乾燥させるため、館内の座席は物干し場に変わった。

 これまでに約350点を制作販売。「こんなに支援していただけるとは思ってもいませんでした」と有田さんは感謝する。

 そして何よりもうれしいこと。それは注文時や受け取り時に掛けてもらうファンからの励ましの声だという。「応援しています」。「頑張ってください」。支援の輪は少しずつ広がり、今では市外、県外からも声が届く。

 「オリジナルTシャツを作ったことで、ファンの皆さんとつながることができ、それまで抱えていた孤立感が一気に吹き飛びました」

 営業を再開した今も、厳しい状況に置かれていることに変わりはない。それでもファンの励ましを力に、入場者の不安を取り除くための努力を続けている。

 入場者に検温やマスク着用をお願いすることはもちろん、清掃や消毒をこれまで以上に徹底。上映開始時間まで外で待つことができるよう、1階の外玄関にもいすを設置している。

 また、映画館は密閉空間と思われがちだが、各自治体の定める基準に基づき、換気システムが稼働している。それでも不安に感じる入場者のため、延岡シネマでは目に見える形で窓を開けるようにしている。

 秋の深まりとともに、新しい作品が続々と上映予定という。中でもお薦めは▽スペイン黄金世紀を後世に伝えるプラド美術館に初めて密着したドキュメンタリー「プラド美術館驚異のコレクション」(10月9日から上映、字幕版)▽愛と嫉妬と欲望が絡み合うアガサ・クリスティ原作の禁断のミステリー「ナイル殺人事件」(10月23日から上映、字幕版)――の2作品。「ぜひお楽しみください」と呼び掛けている。

          ▽         ▽

 スタッフが一枚一枚手刷りした「応援グッズ」は延岡シネマの売店、オンラインショップで販売中。Tシャツ(税込み2600円)のほかロングTシャツ(同3000円)、トートバッグ(同1100円)などがある。

 問い合わせは同シネマ(電話延岡21・8888)へ。

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