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受け継ぎたい伝統文化−荒踊

本紙掲載日:2020-09-24
7面
運動会に向けて、地元に伝わる「荒踊」を練習する坂本小の児童
地元の人の手本を見ながら練習
マスク姿で「荒踊」を体験する五ケ瀬中等の1年生(坂本小学校)

国指定重要無形民俗文化財

◆運動会に向けて稽古−坂本小児童・五ケ瀬

 五ケ瀬町の坂本小学校(松村秀樹校長、34人)の全校児童は23日、地元に伝わる国指定重要無形民俗文化財の「荒踊(あらおどり)」を、地域の人に教わりながら稽古した。10月4日に予定している運動会で披露する。

 荒踊は天正年間(1573〜1592年)に、炎王山専光寺の開祖で坂本城主の坂本伊賀守正行が、戦に出陣する際の士気を高めるために始めたものと伝えられる。

 孫の休覚の代の慶長年間(1596〜1615年)からは、二上大明神(現在の三ケ所神社)で奉納。新発意(しんぼち=寺の後継者のこと)に総指揮を執らせ、寺で飼われていた猿も一緒に踊りに出したといわれている。

 一部の踊り手は世襲制。現在は、同神社の例大祭で鮮やかな武者装束に身を包んだ踊り手が刀、弓、なぎなた、やり、火縄銃などの武器を持ち、円陣を組んで勇壮な踊りを披露している。

 同校の児童は毎年、地元の人に荒踊を教わり、夏の五ケ瀬祭り、秋の運動会や三ケ所神社の例大祭などで披露している。

 しかし、今年は新型コロナウイルス感染症の影響で五ケ瀬祭りと例大祭が中止になり、発表する場は運動会のみに。この日の稽古は今年4回目で、運動会前最後の仕上げとして行われた。

 児童は、なぎなたや刀を模した道具、扇子などを手に、はやしに合わせて軽快に踊った。地元の人の助言を真剣に聞きながら稽古を繰り返し、上級生が下級生に教える姿も見られた。

 1年からずっと前太鼓(小太鼓)を務めている6年生の畦池来夢さん(11)は「運動会が小学校最後の荒踊なので成功させたいし、その後も荒踊を踊る機会があれば頑張りたい」と話した。

◇五ケ瀬中等1年生も体験

 この日の稽古には、同町の県立五ケ瀬中等教育学校(鬼束雅史校長)の1年生39人も参加した。その後、同地区にある「荒踊の館」で、荒踊について同館館長で坂本荒踊保存会会長の長田豊明さん(65)から説明を聞いた。

 同校の1年生は毎年、総合的な探究の時間を使って「地域を知る」をテーマにわらじ作り、田植え、茶摘みなど郷土に関する体験学習を行っている。荒踊の学習はこの一環。坂本小では、児童の動作を見ながら踊った。

 館では、荒踊を説明する映像を鑑賞。長田さんは「地区の人は荒踊を誇りに思っている。荒踊を踊る祭りの日には、町外、県外にいる人も帰って来る」と、地元で受け継がれる荒踊への思いなどを話した。

 日向市出身の黒木怜実さん(12)は「体験や話を聞いて、荒踊が今まで伝わっているのは昔の人が努力したからだと知った。これからも五ケ瀬の農業や自然について学びたい」と話した。

 長田さんは「生徒は6年間五ケ瀬町にいるので、来年以降機会があれば荒踊を見に来てほしい。また、それぞれの地元の郷土芸能を大事にして継承してほしい」と話した。

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