新型コロナ感染者−１２日、宮崎市で２人確認

男性は県病院勤務、関係者は陰性

　宮崎市は１２日、新たに２人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。感染が確認されたのは、大阪府在住で宮崎市内の親戚宅を訪れた１０代未満の女性（県内３６２例目）と、同市在住の２０代男性（同３６３例目）の２人。

　県によると、２０代男性は県立宮崎病院の救命救急センターに勤務する医療スタッフだが、医師や看護師など患者と接する業務ではないという。

　男性と接触した可能性のあった病院職員２６人全員については１１日に検査を実施していたが、全員陰性だったと発表した。

　１０歳未満の女性は１０日、親戚と共に来県し、１１日に同市の親戚宅に滞在、発熱があり医療機関を受診した。

　２０代男性は、８月２９、３０日に県内の友人宅や実家で友人、親戚などと会食。今月２日夜の勤務後に発熱があった。一度、医療機関で「夏風邪」との診断を受け、７〜９日は出勤。朝の出勤前は平熱に戻り、夜には３８、３９度の発熱があったという。

　１１日に同センターの医師の判断で、院内のＰＣＲ検査を実施し、陽性疑いとなり、宮崎市保健所の検査で確認された。

　同院は「本人は普段から感染拡大防止を徹底しており、濃厚接触者はいない。濃厚接触者に準ずる職員３人は１週間の自宅待機とするが、患者への感染リスク、院内感染の可能性は極めて低い」と説明した。

　同センターは１１日に患者受け入れを一時休止したが、通常の診療態勢に戻った。

◆３６１例目の男性は医療機関に勤務−関係者は陰性

　宮崎市の１３日までの発表によると、同市が１１日に発表した同市在住３０代男性（同３６１例目）は、同市の医療機関に勤務する医療従事者で今月４、５日に東京に出張していた。家族や、勤務先の職員など接触歴のある十数人は１２日までに検査を終え、陰性だったという。

［１１日発表、県・宮崎市］
▽県内３６１例目＝３０代男性（宮崎市）濃厚接触者・家族勤務先職員、ほか調査中

［１２日発表、同］
▽同３６２例目＝１０歳未満女性（大阪府）
▽同３６３例目＝２０代男性（宮崎市）