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次世代の農業リーダーへ

本紙掲載日:2020-09-10
8面
みやざき次世代農業リーダー養成塾の開講式で意気込みを語る日向市の勇英寛さん

養成塾が開講−県北から勇さん(日向)入塾

 優れた経営感覚を備えた若手農業者を育成する「みやざき次世代農業リーダー養成塾」(塾長・河野俊嗣知事)の開講式が4日、宮崎市の県電ホールであった。6期生となる今年度は、養鶏・飲食業を営む日向市財光寺の勇英寛さん(42)=勇興業=ら8人が入塾。来年2月まで、全10回の講座を通して労務管理や経営計画などを学ぶ。

 開講式では、一人一人が決意表明。家族らとブロイラー約27万5千羽を飼育する勇さんは、「自分の代からスタートしたので安定した生産体制づくりを目指している。法人化についてや、規模拡大のための人材確保・育成、猛暑対策などを学びたい」と力を込めた。

 郡司行敏副知事は新型コロナウイルスの感染拡大で、食料自給が改めて国の課題となった教訓を踏まえ、「厳しい局面だからこそポジティブに捉え、チャレンジすることが大事。ヒントは現場にあると思う」などとエール。入塾生は全員で記念撮影した後、早速、初回講義に耳を傾けた。

 県農業経営支援課によると、県内の農業経営体のうち、約2割しかない法人経営体だけで耕地面積の5割、産出額の8割を占めており、本県農業の将来は優れたリーダーの養成が鍵になるという。同養成塾はこれまでに57人が修了し、各地域で活躍している。

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