畝原さんに芸術文化賞

日向市文化連盟

◆「日々研さん、精進したい」

　日向市書道協会幹事で、同市美展無鑑査の畝原ひろみさん（６５）＝同市東郷町小野田＝が、同市文化連盟（花柳絹太会長、加盟３２団体）の芸術文化賞を受賞した。

　授賞式が２日、同市役所で開かれ、加盟団体の代表や来賓が見守る中、花柳会長が畝原さんに表彰状と記念品を手渡した。

　畝原さんは延岡市出身。読売女流書法展女流読売大賞を受賞したほか、日本美術展覧会（日展）連続入選２回、読売書法展秀逸５回、現創展特選２回、県美展特選２回、日向市美展特選３回などの賞歴を持つ。現在は読売書法会と読売女流の各評議員などを務めている。同市向江町で幼児から一般までを対象とした書道教室も開いて後進の指導も行っており、長年にわたる功績が認められての表彰となった。

　冒頭、花柳会長は「素晴らしい功績をお持ちの方で、日向市や本連盟にとっても誇らしい」とたたえ、十屋市長は「書道文化の振興はもとより、青少年の健全育成や担い手育成にますますご活躍いただきたい」と期待を寄せた。

　畝原さんは「東京五輪のあった小学３年生の時、母親に連れられて書道教室に通い始め五十数年が経ちました。時間ばかり経過し、いい作品に出合っていません。素晴らしい受賞を励みに、日々研さんし、精進していきたい」と謝辞を述べた。

　同連盟芸術文化賞は、加盟団体の推薦を受け、市内の芸術文化の向上に貢献した人に贈っており、授賞は３年ぶり。当初は４月の総会席上で予定していたが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて延期されていた。