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後を絶たない就職差別−部落解放共闘県民会議

本紙掲載日:2020-09-02
2面
名田裕局長に就職差別撤廃の取り組み強化を要請する、部落解放共闘県民会議の中川育江議長(宮崎労働局)

関係団体に撤廃要請−宮崎

 部落解放共闘県民会議(議長・中川育江連合宮崎会長)は8月27日、関係6団体に就職差別撤廃を要請した。今年は新型コロナウイルス感染拡大に伴う求人減の影響も懸念され、面接時に違反質問をしないなど企業側への働き掛けを要望した。

 連合宮崎、部落解放同盟県連合会、県人権・同和教育研究協議会による新卒者の採用試験開始時期に合わせた恒例活動。この日は宮崎労働局や県商工観光労働部、県中小企業団体中央会、県経営者協会などを訪ねた。

 同研究協議会によると、就職差別で後を絶たないのが面接時の違反質問。昨年のアンケートでは家族構成・続柄や、本人・家族の健康状況、家族の職業に関する内容が多かったという。

 中川議長は「就職のスタートラインで差別、違反がゼロとなる環境づくりができれば」と希望。宮崎労働局では名田裕局長が「差別的な採用は決してあってはならないが、まだまだ後を絶たない。新型コロナは地域経済への影響だけでなく、新たな差別につながることも懸念され、取り組みを一層進めたい」と応じた。

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