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高千穂警察署に神楽の彫り物

本紙掲載日:2020-08-22
3面

保存会の男性がプレゼント

 「高千穂」「警察署」と書かれた彫(え)り物=写真=が高千穂警察署の署長室に飾られている。同町内の神楽保存会の男性が制作、コロナ禍の高千穂署員をねぎらい、匿名希望で同署に贈った。

 彫り物は、神楽を舞う神庭(こうにわ)に飾られる切り絵の一種。月・日の陰陽、火・水・木・金・土の五行説に従って作ったり、十二支や四季の風景、鳥居などを型取って作る。

 贈られた作品は神楽「戸取」「鈿女(うずめ)」が題材。戸取は力強さを、鈿女は優しさを表現し、「高千穂署には力強く優しくあってほしい」との願いを込めたという。

 上村署長は、男性の神楽の練習を見学するなど交流があり、心意気にすぐに額に入れ、署長室でも人目につきやすい場所に飾った。

 緻密で見事な出来栄えに署員らは「素晴らしい」と感嘆。上村和弘署長は感謝して「警察署のことを思って作っていただいた。恩返しができるよう、しっかりと務めていきたい」と話した。

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