速度控え、思いやり−高千穂町
本紙掲載日：2020-08-20
3面
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高齢者が制限運転を宣誓
◆神様の見守りを−名付けてあまてらす運転
高齢者が車を運転しない時間帯を選んだり、体調などを考慮して運転するかどうかを決めたりする制限運転（補償運転）の参加を宣言する高千穂あまてらす運転宣言式がこのほど、高千穂町の同町社会福祉協議会で行われた。
制限運転に明るいイメージと神様に見守ってもらいたいとの願いを込め、高千穂らしく「あまてらす」と名付けた。宣言式には６０〜８０歳代の２９人が出席。安全運転についての９項目を確認、それぞれが取り組む項目を選んだ上で宣言書に署名した。
９項目は、�〇�間に余裕を持った運転に努める��体調を整えて運転する��思いやり運転をする�ぢ�度を控えて運転する�ツ務愡�間帯の運転を控える�γ里蕕覆ぞ貊蠅任留薪召鮃気┐覘�長距離運転を控える�┨眤�道路の運転を控える��雨や雪、路面凍結の際は運転を控える―。
藤本昭人副町長が参加者代表の江藤眞弓さん（７０）＝同町上野＝に宣言書を手渡して、「これからも十分に気をつけ、無理のない運転をしてほしい」と呼び掛けた。
宣言式後、江藤さんは「買い物や仕事などで車が必要だが時間に余裕を持って運転したい。とても良い取り組みだと思うので周りにも勧めたい」と話した。
町は半年後に参加者へ修了証を贈ってアンケートに答えてもらうなど定期的に意識啓発を図るほか、公民館単位で参加を呼び掛けて個人での参加も随時受け付けるという。
町は高齢者の運転免許返納を推進しようと、２０１４年から返納者へタクシー券やバス乗車券などを配布している。
ただ、山間部がほとんどの同町では買い物や通院など、免許証がないと不便になることから返納をためらう人も多い。そこで、制限運転に参加して安全運転に努めてもらうことで返納までの間、無事故で過ごしてもらおうと今年度から実施した。
当初、５月に宣言式を予定していたが新型コロナウイルス感染症拡大の影響で延期となっていた。