夏季限定の麦焼酎「南極上陸天の刻印」

佐藤焼酎・極地研のオファーで開発

◆香り華やか、味わいすっきり・延岡

　延岡市祝子町の佐藤焼酎製造場はこのほど、夏季限定の麦焼酎「南極上陸天の刻印」を発売した。アルコール度数は２０度。価格は１８００ミリリットル入り２２００円、７２０ミリリットル入り１１００円（いずれも税別）。

　第６１次南極地域観測隊の料理人、竪谷博さんが同社の焼酎「延岡城下町」のファンという縁で、今年１月に「天の刻印」など同社の焼酎１８００ミリリットル瓶５６本が南極に〃上陸〃。隊員たちの待つ昭和基地に運び込まれた。

　これをきっかけに同社の焼酎が評判となり、観測隊を統括する国立極地研究所（極地研）がオファー。「極寒でもおいしい焼酎」をコンセプトに新たな焼酎づくりに挑んだという。

　延岡産の二条大麦と麦糀（こうじ）を原材料に、祝子川水系の伏流水よりもさらに深い地下深層水を仕込み水に使用。杜氏（とうじ）の甲斐智さんが丹精込めて仕込んだ原酒を、氷点下１０度に冷やしてろ過。華やかな香りながら、すっきりした味わいが特徴の焼酎に仕上げた。

　商品のデザインも、透明な青い瓶を使用して清涼感を演出。ラベルにはペンギンがあしらわれ、象形文字で描かれた「天」の文字は３Ｄホログラムで表現した。

　「どっさりの氷で冷やしても、華やかな香りはそのままの夏向け焼酎ができた。グラスに氷を満たし、ソーダ割りやかち割りロックがお勧め」と同社。主に関東、関西方面で好評を博しており、全国の県庁所在地にも出荷している。

問い合わせは同社（電話延岡３３・２８１１）。