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主砲が巧打、3年ぶり初戦突破−延岡学園

本紙掲載日:2020-07-20
9面
【1回戦・延岡学園―日南学園】延岡学園は3回、1死二塁から押川が右前適時打を放つ

県高校野球大会2020

 強豪校との初戦、延岡学園の4番・押川が躍動した。序盤に2打点を挙げ、森貞治監督は「初戦は先制点が大きい。きっちり仕事をしてくれた。勢いが付いた」と主砲を称賛した。

 初回、四球や犠打などでつくった1死二、三塁の好機で押川は「前の打者がつなげてくれたし、(エースの)興梠を楽にさせたかった」。外角の直球を逆らわずに振り抜き、左前への先制適時打を放った。

 三回の第二打席は1死二塁で迎え、「進塁打を意識した」。カウント0―1からの真ん中高めの甘い直球を見逃さずに右前へ運び、左線二塁打で出塁した河野にホームを踏ませた。

 援護をもらった興梠は「打ってくれると信じていた。おかげで緊張が和らいだし、余裕を持って7回を投げられた。1年生大会で負けた雪辱を果たすことができた」。顔役の打撃がエースの好投につながった。

 「自分は本塁打を打つ4番打者じゃない。代わりに、内野手の間を抜く強い打球を心掛けている」。有言実行し、巧打で勝利をたぐり寄せた押川は「次もしっかり打ち、しっかり守る」と力強く誓った。


◇調子戻ってきた−廣本(二安打1打点、守備でも好プレー)
「最近まで不調だったが、先輩らの励ましのおかげで調子が戻ってきた。3年生と一日でも長く野球がしたい、という思いが結果につながった。守備では、(遊撃手の)尼嵜とセンターラインをしっかり守り、先輩を支えられるように1戦1戦大事に戦いたい」


◇感謝込め打った−村上(二安打1打点)
「愛知から両親が来てくれた。感謝の気持ちを込めて打った。メンバー入りできなかった3年生もいるので、次も2年生で出させてもらっている責任を果たしたい。そして、大好きな3年生と優勝したい」


◇修正したい−興梠(7回74球を投げ被安打1、与四球3で完封、六回には左線二塁適時打)
「一つの四球で流れが変わり、負けることもある。1安打で抑えられたのはよかったが、四球が多かった。修正したい。攻撃は任せっきりはいけないので、打ててよかった」

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