今期事業など承認

延岡商工会議所通常議員総代会

◆前会頭の清本さんに黙とう

　延岡商工会議所（吉玉典生会頭）の通常議員総会は２９日、延岡市紺屋町のエンシティホテル延岡であり、２０１９年度の事業報告案や一般会計および特別会計収支決算書案を承認した。

　同年度は国や県に対し、東九州自動車道および九州中央自動車道の整備促進にかかる合同提言活動はじめ、中小企業の活力や地方創生への取り組みの強化、観光推進などの要望活動を実施。また、９月に延岡市で発生した竜巻による被災者への支援制度の広報、新型コロナウイルス感染拡大の影響調査や経営特別窓口相談会を実施したほか、観光振興、大学を生かしたまちづくり、駅前のにぎわい創出などに取り組んだ。

　総会の冒頭、出席者は１０日に逝去した清本英男前会頭の冥福を祈って黙とう。吉玉会頭は「新型コロナウイルス感染拡大はまだ予断を許さない状況。中小企業や事業者のための政策はさまざまあるので、各ニーズに合った助成等を示していきたい」とあいさつ。コロナ禍の収束後を見据え、地元の活性化につながるイベント開催などの考えを示しながら「清本前会頭の遺志を継いで、まちづくりをしていきたい」と意欲を新たにした。


◆記念事業特別賞−地域振興大賞に谷平さん
　起業家大賞に押川さん

　総会後には第６回記念事業特別賞の表彰式もあり、延岡観光協会の谷平興二代表理事に地域振興大賞、めだかファミリーグループの押川敬視代表取締役に起業家大賞が贈られた。

　同賞は、延岡商工会議所が創立８０周年を記念して２０１４年に創設。地域経済活性化に多大な功績のあった個人や企業を対象としている。今回、谷平さんは各種イベントを通じた延岡の魅力発信や持続可能なまちづくりのための人材育成、押川さんは働く場所の提供や賃金向上等の障害者支援などが高く評価された。

　吉玉会頭から賞状と記念盾を受け取った谷平さんは「１０年来の付き合いだった清本前会頭には大変お世話になった。この賞を御霊（みたま）にささげたい。受賞を励みに一人でも多くの方に延岡に来てもらえるよう努力していく」。同じく押川さんは「周囲の方々に応援、アドバイスをいただいたおかげ。多くの経営仲間が全国で頑張っており、今後もそのつながりを大切にしながら延岡の活性化につなげていければ」と話した。