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冥福と平和祈る

本紙掲載日:2020-06-29
1面
犠牲者の冥福と平和を願った延岡大空襲の殉難者慰霊法要(29日、延岡市の今山大師)
園児らも手作りの花を献花(同)

75年前の悲劇−延岡大空襲

◆殉難碑前で慰霊法要−今山大師

 1945(昭和20)年6月29日の延岡大空襲から75年が経過した29日、延岡市山下町の今山大師(野中玄雄住職)に立つ延岡空襲殉難碑前で慰霊法要が営まれた。遺族やわか葉幼稚園の園児らが参列し、延岡で実際にあった悲劇を思い、犠牲者の冥福と平和を願った。

 午前10時、今山大師の鐘の音に合わせて一斉に黙とう。野中住職がお経を唱える中、参列者は殉難碑前の祭壇で焼香し、静かに手を合わせた。延岡市長代理の野々垣浩二総務課長は「慰霊と平和を後世に伝えていくことは意義深い」とあいさつした。

 戦後75年が経過して体験者も高齢化し、慰霊祭に参列できる遺族も少なくなっている。

 延岡市大貫町の首藤純一さん(72)は大空襲で姉1人と兄2人を亡くした。「父も母も戦争や空襲については話したがらず、叔父から聞いて知った。戦争は絶対にしてはいけない。人の命を奪うだけのもので、何よりも平和が大事だと思っている」と話した。

 北九州の戦争を記録する会がまとめた「米軍資料・北九州の空襲」によると、延岡大空襲は昭和20年6月29日未明、米軍の爆撃機117機が飛来し、91分間に焼夷(しょうい)弾約10万発を投下。市内中心部は瞬く間に火の海となり、多くの犠牲者を出した。

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