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わくわくをカタチに(5)本田泉

本紙掲載日:2020-06-26
6面

ユニット「あんてな」の10年−県北の女性は強い

◆先輩と後輩にもらい続けた勇気−延岡十日えびすを描く「延女」

 演劇とお祭りはどこか似ています。その日を目指して準備をし、出る側も見る側も一体となってその空間を楽しみます。延岡の冬の風物詩・延岡十日えびすを舞台にした作品をユニット「あんてな」で制作したのは今から5年前のこと。延岡総合文化センターの公募事業「パフォーマ延岡シリーズvol11」として上演した「延女(のべじょ)」でした。延岡で暮らす女性たちにスポットを当て、10〜40代のそれぞれの世代での延岡十日えびすの過ごし方を、女性ならではの視点で4本の短編集にしました。

 高校生がこっそりよそ行きの服に着替えてお祭りに出掛けようとしたところに母親が現れ、てんやわんやになる10代チームの脚本は、当時延岡高校演劇部に所属していた川内和泉さん。大人と子どものはざまの微妙な年頃の笑いをふんだんに盛り込み描いた20代チームの脚本は門川町出身の鵜濱咲紀さん。都会から来たお嬢さま育ちの女性に、おせっかいおばちゃんたちがこの街と暮らしについて語るアラフォーチームの脚本は延岡在住の松本みさとさん。

 物語のラストを飾った30代チームは、10代チームで登場した女子高生が成長した姿を描き、東京で暮らしながら悩んだ結果、実家の豆腐店の跡を継ぐ決断をするというストーリー。

 延岡在住の戸高宏美さんが脚本を担当しました。また、この舞台では、延岡の遠田工房さんの協力でステージ中央に大きな鳥居を描いた美術を設置。舞台をなお一層華やかにしてくださいました。そして初めての試みも。いつもは夫の本田誠人が総合演出を担当するのですが、「延女」は女性に焦点を当てた作品なので、20代チームの脚本も書いてくださった鵜濱さんにお願いすることに。鵜濱さんは、延岡高校在学中に演劇部の部長を務め、3年連続で最優秀戯曲賞を受賞するという偉業を成し遂げました。

 現在は東京で演劇ユニット「ZANNEN座」を旗揚げ活動しています。「延女」というタイトルも彼女が付けてくれました。私より一回り以上年下の若い彼女ですが、東京での経験も生かし、本番前の最終調整を効率よく進めていく姿はとても頼もしいものでした。

 そして本番でひときわ客席をにぎやかにさせたのがアラフォーチーム。皆さん、普段は主婦業やお仕事をしながら演劇活動をしています。役者との両立はそう簡単なことではありません。現に、宮崎県内の役者も40代からぐっと人数が減ってくる傾向にあるように思います。

 脚本、演出、出演をしてくださった松本さんは精力的に演劇を続けておられ、そんな先輩の姿に、同じ女性として勇気をもらい続けています。松本さんは、ご自身が脚本演出の作品を制作中で、来年上演予定だそうです。

 東京で頑張っている若者や、地元延岡で舞台を愛し創作し続ける先輩に、私自身もパワーをもらい、その思いが延岡で暮らす女性たちの物語となり「延女」という作品に息を吹き込んでくれました。県北の女性は強い。この作品を通してそう感じました。

 最初に書いた通り、演劇とお祭りはどこか似ています。来年の十日えびすもそして演劇公演も、また以前のように開催できるよう祈っています。

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