談話室−吉田さん、延岡市から初の会長就任

県自治会連合会事務局も延岡に

　「負担もありますが、引き受けた以上は『石の上にも３年』の気持ちで頑張りたい。幸い、地元のメンバーもベテランですから力強い。まずは一期（任期１年）を着実に務めること」――。そう話すのは、県自治会（区会）連合会の会長に就任したばかりの延岡市区長会連絡協議会会長の吉田敏春さん（７５）。今月９日にあった同会総会の選考委員会で選出された。

　同市から役員として副会長に稲田義美さん（８０）、事務局長に渡辺恒夫さん（６９）、会計に森口正輝さん（７０）、監事に梶本幸延さん（７１）がそれぞれ就任した。

　県自治会設立から５２年。これまで会長も事務局の場所も〃宮崎市ありき〃だった。それでいいのかと意見し、初めて宮崎市以外から会長を選出。事務局も宮崎市から延岡市に移した。

　ただ、理事会や研修会は県南会員などの行き来を考慮して従来通り宮崎市で開催するという。「小林市や日南市の皆さんにとっては、延岡まで来てもらうと１日がかりになるので」と吉田さん。

　現在、加入しているのは、県内２６市町村のうち７市３町のみ。「退会した自治会もある」という。しかし、大所帯の宮崎市と延岡市が入っていることから、人口比率では県民の６５％が加入している。とはいえ吉田会長は「これ以上、退会する市町村を出さないこと」と話す。

　これから大雨や台風シーズン。「一致団結して住みよいまちづくり、安心安全のまちづくりに努めたい。防災という点では、コロナ禍における災害時の避難についてどうするかが、喫緊の課題ですね」

　写真は左から、県自治会連合会の吉田会長、稲田副会長、渡辺事務局長、会計の森口さん。