〃猫砂〃路上にポイ−延岡市野田町付近

車から投げ捨てか−今月すでに６回も

◆そのたびに清掃−近くの人ら「やめて」―

　延岡市野田町内の車道上で、猫のトイレに用いるいわゆる「猫砂」のようなものが頻繁に見つかっており、住民を悩ませている。何者かが捨てているとみられ、毎朝の犬の散歩中に砂を見かけるという同町の５０代男性は「今月に入ってすでに６回（１７日日現在）。これから雨が多くなり、気温も上がってくるのでより臭いがひどくなりそう」と眉をひそめる。

　砂にはふんらしきものも交じっていて、通行車に踏まれた状態で見つかることも。場所は日によって変わることがあるが、どの場所でも大抵道路脇近くに捨てられている。「散歩の時間は午前５時ごろ。夜中から早朝にかけて、運転席か助手席から捨てているのでは」（同男性）。

　男性は見かけるたびに清掃しているが、最近になって頻度が増したことから、たまらず区長や警察に相談したという。「犯人捜しをしたいわけではないけど。とにかくこんなことはすぐにやめてほしい」と話している。

◆不法投棄に当たる行為−市は警戒を強化

　市によると、同町内では１年ほど前から、同様の砂が不定期に見つかっている。こうした行為は不法投棄であり、「廃棄物の処理および清掃に関する法律」に触れるという。違反者には５年以下の懲役もしくは、１０００万円以下の罰金（またはこれを併科）が科せられる。違反者が法人の場合は３億円以下の罰金となる。

　資源対策課は「（猫砂は）処理が難しいごみではない。愉快犯の可能性も」と困惑気味。発見が不定期かつ場所が広範囲にわたるため対応に苦慮しているが、現在パトロールの強化に努めており、今後は看板設置などの啓発活動も検討するという。