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鎌原副知事、清本さんに感謝

本紙掲載日:2020-06-16
1面

中央道整備への思い語る

 近く退任する国土交通省出身の鎌原宜文副知事が15日の県議会定例会で、延岡商工会議所会頭を8期25年務め10日に逝去した清本英男さん(享年81歳)の遺徳をしのび、ともに携わった九州中央自動車道整備への思いを語った。

 一般質問で内田理佐議員(自民、延岡市区)からの、「九州中央道の早期建設に、国交省へ戻られた際もご尽力いただきますようお願いします」という激励に応じた。

 鎌原副知事は冒頭、清本さんの生前を振り返り、「本県の高速道路整備に多大なご尽力を長年にわたり賜りました。心から感謝を申し上げ、ご冥福をお祈り申し上げます」と追悼した。

 九州中央道については、2018年4月に五ケ瀬東―高千穂間が県北としては10年ぶりに新規事業化され、同11月には西臼杵郡で初めての高速道路となる雲海橋―日之影深角間が開通。今年度は県境区間の蘇陽―五ケ瀬東間が新規事業化されるなど、着実に整備が進んできているとして、「長年にわたり全ての関係者が一丸となって取り組んできた成果であり、私もその一端に携わらせていただけたことを大変うれしく、感慨深く思っています」と感謝した。

 その上で、「九州中央道が開通すれば、沿線の産業や観光振興、救急搬送などの恩恵はもちろん、九州の人流、物流が大きく変わることになります。本県の高速道が一日も早く全線開通し、それぞれの地域や県全体の発展が図られるよう、県議会をはじめ沿線自治体や関係団体の皆さまとともに、最後までしっかりと自らの責務を果たしていきたいと考えています」と力を込めた。

 鎌原副知事は同省道路局路政課長などを経て、17年4月に就任。福祉保健や労働行政、商工観光などを担当した。来年3月末までの任期を残しての退任となり、県は今定例議会に人事案件を追加提案する見通し。(3面に清本さん関連記事)

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