助け合いマルシェに大きな反響

高千穂高生が企画

◆ドライブスルーでテイクアウト

高　千穂町武道館駐車場で６日、ドライブスルーで飲食店のテイクアウト商品を販売する「助け合いマルシェ」があった。新型コロナウイルス感染症の影響で売り上げが減った飲食店を応援しようと高千穂高校（西依功校長）の生徒有志が企画。多くの町民が車で訪れ、各店の人気メニューを持ち帰っていた。

　参加店は町内の６店舗。事前に地域の回覧や防災行政無線などでＰＲしたこともあり、合計約６３０個もの予約があった。あまりの多さに当日の注文受け付けをやめるほど、大きな反響があった。

　当日は、１〜３年生約３０人が交通整理、会計、おかずの手渡しなど役割分担して実施。マスクや手袋を着用した生徒が予約名と品物を確認しながら、車の窓越しにチキン南蛮、空揚げなど注文の品を手渡した。生徒は「ありがとうございました」「これからもテイクアウト商品をよろしくお願いします」とそれぞれ呼び掛けていた。

　参加したキッチンカー水之屋代表の三ツ野寛人さんによると、観光客をメインにしており、同感染症の影響で売り上げが９割減少した月もあるという。「予想以上の注文があり、非常にありがたい。素晴らしい取り組みだと思うし、高校生から元気をもらいました」と話した。

　発案者の甲斐隼一さん（１７）＝普通科３年＝は「他の生徒たちも自分では気付かない意見を言ってくれてより良い考えがでてきた。買いに来た人が『頑張っているね』と言ってくれたのがうれしかった」と笑顔。同じく中心となって取り組んだ和田稜也さん（１６）＝経営情報科２年＝は「授業だけでは経験できないことができた。達成感が大きい。これで大人の人たちにも明るさや元気を取り戻してもらえたらうれしい」と話した。