給食費２カ月分を町負担

高千穂町コロナ対策第２弾

◆高校生１人当たり商品券１万円分−家庭に支給

　高千穂町は５日、新型コロナウイルス感染症に関する町独自の緊急経済対策として、町内小中学生の給食費２カ月分を町が負担するなど総額５３１１万円にのぼる第２弾事業を発表した。８日開会の町議会６月定例会に提案する。

　給食費の援助は、休校の長期化による家庭の食費負担を軽減する狙い。各校で金額は異なるが、小学生１人当たり月約４千円、中学生同４４００円を補助する。予算額７０９万円。

　また、町商工会が発行するプレミアム付き商品券事業に１６０７万円を追加補助。町内に住所のある高校生がいる家庭に対し、１人当たり１万円の商品券を支給する。予算額３５０万円。

　町内の肥育農家は、牛肉の需要減少で枝肉価格が低下し、経営が悪化している。肉用牛肥育経営安定交付金の算定基礎となる差額の９割は交付されるが、残り１割に相当する額を町が負担する。予算額７１４万円。

　町立病院で新型コロナの感染者受け入れが必要となった事態を想定し、入院病室に業務連絡用の電話機、電子カルテ端末、プリンターなどの必要備品を購入する。予算額７４４万円。

　さらに、自然災害時に避難所の衛生環境を保つため、１１９万円をかけてマスク、体温計、消毒機材、仕切り用段ボールなどを備蓄用に購入する。

　第１弾を合わせた緊急対策事業費は総額１億２４１１万円となる。

　甲斐宗之町長は「第１弾でカバーできなかった部分を今回の第２弾で対応した。今後も必要とされる事業を打ち出していきたい」と話している。