５月下旬の支給を目指す

必要な予算を専決−日向市

　国の新型コロナウイルス感染症緊急経済対策として実施される「特別定額給付金（仮称）」が迅速かつ的確に届けられるよう、日向市は２４日、必要な予算を専決処分した。予算額は、同給付金支給額６１億円と、給付にかかる事務費６３５０万円の総額６１億６３５０万円。

　同給付金については、可能な限り迅速かつ的確に給付金が届けられるよう、早急に住民基本台帳に関する電算システム改修などの事前準備に着手するとともに、令和２年度補正予算の早期の成立を国が求めていた。

　事務費６３５０万円は、給付金を早急に支給するための会計年度任用職員１２人の雇用や電算システム改修などを行うという。

　同給付金の支給は市民の生活を支援するため、２７日現在、市内に住民登録している全市民が対象。１人につき一律１０万円を支給する。５月下旬の支給を目指す。

　５月中旬からオンライン申請の受け付けを開始、世帯主宛てに郵送申請書を発送、世帯主が申請者となり家族分をまとめて申請する。原則は、郵送またはオンラインでの申請。ただし、受付会場を設置する方向で検討しているという。申請期限は受付開始日から３カ月以内。

　十屋市長は「早急に予算措置を講じて迅速な支給につなげることにした」と述べた。

　同市はまた、「今回の給付金について詐欺行為が発生しています。今回の給付金の申請などについて、職員が直接各家庭を訪問することはありません。ご注意ください」と呼び掛けている。