テイクアウト利用を−日向

コロナ禍で苦境−飲食店主らＰＲ

　新型コロナ禍で苦しむ日向市内の飲食店や生産者を支援するため、フェイスブック（ＦＢ）のグループページで飲食店のテイクアウト情報発信、テイクアウトの定着化、習慣化を目指す市内の飲食店経営者らが２６日、同市財光寺のスーパーでチラシを配布するなどして取り組みをＰＲした。

　この日は、「日向テイクアウト情報〜日向テイクアウトマップを見てお店の料理を自宅で食べよう〜」と銘打ち、ＦＢグループに参加している４９店舗の店名やジャンル、営業時間、定休日、電話番号、住所などを掲載したチラシを買い物客に配布。

　「プロのお料理をおうちで」「近所のお店をＳＮＳでシェアしませんか？」「〃＃テイクアウトをテイクオフ〃のハッシュタグを付け、テイクアウト商品やたくさんの写真をシェアし、消費者への拡散を」「あなたのシェアが飲食店を救います」と呼び掛けたほか、市が販売を決めた「みんなで応援！飲食クーポン」の情報も紹介した。

　また、フェイスブックを利用していない人たちへの周知や、飲食店の現状、企業努力を知ってもらい実店舗に誘導する仕掛けとして、参加４９店舗のうち３店舗のテイクアウト料理を試験的に店頭販売した。

　テイクアウトを行うに当たっては、営業形態などにより課題も顕在化しており、飲食店などの不安を払拭（ふっしょく）するとともにテイクアウトを実施する際の参考にするため、店頭販売で得られた販売品目や個数、価格などのデータを共有、普及に役立てたいという。

　発起人の一人で「山のビストロＫａｍｏｓ」の松木紳一郎社長は、「コロナ禍の過酷な状況の中、テイクアウトに活路を見いださなければ生き残れない。多くの店に発信してもらい、たくさんの人に利用してほしい。テイクアウトを普及、定着化、習慣化させたい」と話した。