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休業を活用、有志が奉仕−西の丸一善の会

本紙掲載日:2020-04-25
3面
県北各地で美化活動に励む「西の丸一善の会」(25日、延岡警察署前)

県北12カ所密にならないよう作業

 県内で遊技業を展開する西の丸グループの従業員らでつくるボランティア団体「西の丸一善の会」(西谷栄一会長)が25日から、県北地域の美化活動に励んでいる。

 西谷会長によると県北一帯のパチンコ店は、新型コロナウイルス感染拡大による国の緊急事態宣言や県知事からの要請を受け、同日から休業に。現時点で5月6日までを予定している。西の丸一善の会は地元の清掃や大規模災害時の被災地支援などを行っており、今回は休業を機に美化活動の集中実施を決定。期間中、会員の中から有志を募って作業に当たる。

 初日は約100人が集まって延岡市、日向市、門川町、川南町内全12カ所で景観の美化に努めた。このうち延岡警察署前交差点や愛宕通線では、パンジーやビオラなどが咲きそろう花壇の手入れ、歩道脇の除草などに従事。〃密〃状態にならないよう気を配りながら約4時間の作業に汗を流した。今後はマリーゴールドやペチュニアなど夏を彩る花々の植栽を計画しているという。

 西の丸グループは休業期間中の所得補償も実施しており、「こういう事態だからこそ従業員には、家族孝行するよう伝えた」と西谷会長。地域への日ごろの感謝を示す機会とも捉え、「可能な会員に時間を一部提供してもらい、休業中の地域貢献活動をしている。〃花のまちづくり〃が少しでも住民の癒やしにつながれば」としている。

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