休校中の子ども支援・オンライン学習

５月末まで無料で利用可−延岡市が費用負担

　延岡市教委は、臨時休校中の子どもの学習・生活支援のため、４月末までの期間限定で実施している無料オンライン学習事業を、有料期間に移行しても市が負担して５月末までの無料利用を可能にする。読谷山洋司市長が２１日、独自の第２次緊急対策を発表した会見で公表した。

　同教委は、３月の臨時休校中の学習支援として、小学４〜中学３年生を対象にオンライン学習教材「スタディサプリ」を無償で利用できる取り組みを実施している。今月まではリクルートの無償サービスを利用しているが、５月以降は法人向けの利用契約を結び、利用料は市が負担する。保護者向けに教育委員会が学校を通して文書を配布する。

◇登校日に給食、２７日に昼食提供

　延岡市は、臨時休校に伴う食事支援として登校日の５月１日に給食を実施する。また、希望する児童生徒には、今月２７日に昼食の提供を行う。各学校の調理場が担当し、費用は市が負担する。

◇ファミリーサポート利用、市が全額負担

　依頼者の自宅に会員を派遣する預かりサービス「ファミリーサポートセンター事業」について、延岡市は児童の居場所の分散が図れることから推奨。臨時休校に伴う保護者負担を無料とし、全額を市が負担する。また、お試し利用として、保護者同伴による無料利用も可能とする。

◇休校中の学校での受け入れなど−延岡市が対応発表

　延岡市は臨時休校中の対応をホームページなどで発表。理解と協力を求めている。

　児童生徒の学校での受け入れに関して、希望する小学１〜３年生と、特別支援学級に在籍する小中学生を対象に２２〜３０日までの平日、午前８時〜午後４時３０分まで行う。

　また、放課後児童クラブに在籍する児童で保護者が受け入れを希望する場合、児童クラブが受け入れる午後１時までの間は学校が受け入れる。

　屋外での活動については、対策を講じた上で、身体接触をあまり伴わない軽度な運動を１〜２時間行うことを可能とした。学校の運動場は、午前１０〜午後４時に開放する。

　また、毎朝検温等を行い、記録カードへ記入すること、こまめな手洗い、うがい、消毒を行うこととし、「不要不急な外出を避け、なるべく外部との接触を避けること」を呼び掛けている。