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ケージフリーで鶏卵生産

本紙掲載日:2020-04-21
6面
ケージフリー型の養鶏・採卵を導入しているフュージョンの新富農場(同社提供)

都城拠点のフュージョン−アミューズグループ

◆出荷まで一貫して世界基準の衛生管理

 種鶏から卵まで一貫生産するアミューズグループ(本社・日向市、旧赤木種鶏場)の中核を担う都城市のフュージョン(赤木八寿夫社長)は、ケージフリー型の養鶏など、欧米型の最新技術や世界基準の管理方式を次々と展開し、業界の注目を集め続けている。

 同社は、経営難となった大手採卵養鶏会社の事業を承継する形で2008年に設立。工場を一新し、世界最先端の技術を導入することでコストの圧縮と品質向上に成功し、飼育数250万羽、年間の卵出荷数7億5000万個を誇る九州一の規模に躍進した。

 厳しい衛生基準を掲げるイオン九州などの量販店、ファミリーマートなどのコンビニエンスストア、日本マクドナルドといった大手外食産業などに商品を供給。

 家庭用のパックだけでなく、液卵は県内ほぼ全ての学校給食で使用されている他、県北にも飲食店や菓子店、宿泊施設など幅広い取引先を擁し、消費者の食を支える実に身近な存在として、地域に貢献している。

 工場では原料卵の受け入れ、仕分け、殺菌、汚卵・ひび卵の検出、計量、選別、パック詰めまでベルトコンベヤーで送り、1時間に24万個の処理が可能。最新の技術と理論で、鮮度と衛生管理を保っている。

 洗浄と殺菌を終えて、餌、色、サイズごとに分けられた卵は一時的に自動倉庫に収容。棚に信号を付け、センサーで識別管理できるようにしており、在庫管理がしやすく、確実な出庫管理を可能にしている。

◇鶏が自由に動き回れる

 一方、17年にはアニマルウェルフェア(動物福祉)に対応した国内最大級のケージフリー型の養鶏・採卵場を新富町に新設。ケージに囲まれず自由に動き回れる鶏は、練習することによって、上層のネスト(巣)まで飛び上がって餌や睡眠を取り、産卵する。

 細かい給餌量や、ふんの処理など衛生面の管理は自動化されているため、鶏の負担は少なく、本来に近い姿で飼育するEU(欧州連合)基準に対応した環境を整えている。

 こうした取り組みなどを通じて、18年には飼育衛生管理の国際基準となる「農場HACCP(ハサップ)」も取得。九州内で認証を受けた採卵鶏農場10件のうち、フュージョン関連だけで4件を占めている。

 同年にはまた、採卵養鶏場では九州初となる「JGAP(ジェイギャップ)」の認証を、運営5農場で取得。JGAPは生産工程での安全性確保などを示す規格で、東京五輪・パラリンピックの選手村で使われる食材調達の基準にもなっている。

 さらに、洗卵やパッキングなどの厳しい衛生管理基準を定めた「GPセンターHACCP」の認定も受けており、生産から流通、販売まで、客観的な安全・安心の確保を徹底している(GPセンターは、鶏卵の選別・包装施設)。

 「ケージフリーは普通鶏舎に比べ費用も人手もかかるため単価が上がるなど、通常よりも販売は難しい」と同社。それでも、卵を生で食べるという日本独自の食文化は、食中毒の発生などでいつ危機に陥るやも知れず、「安全と低価格という相反する要求に応えなければ世界基準に追い付けない」と、使命感を持った取り組みに理解を求めている。


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