事業所向けに留意事項

延岡市が実行徹底呼び掛け

　新型コロナウイルスの国内外での感染拡大を受けて、延岡市は、市内の事業所に向け、従業員や事業所内の感染予防策を行う上での留意事項をまとめ、実行の徹底を呼び掛けている。

　従業員の感染予防策は、体温の測定と記録をさせるとともに、発熱など症状がある場合は所属長に連絡して自宅待機させる。また、同ウイルス感染症の検査状況や診断結果は速やかに所属長に報告するなど、自己管理と報告の徹底を求めている。

　併せて、３７・５度以上の熱が４日以上続いたり、強いだるさや息苦しさがある場合、糖尿病など基礎疾患がある人らでかぜ症状や３７・５度以上の熱が２日以上続く場合などは、自宅待機して所属長に連絡するとともに、専用相談窓口（延岡保健所、電話延岡３３・５３７３）に問い合わせるとした。

　事業所内の取り組みとしては、出勤時やトイレ使用後、製造加工施設・売り場などへの入場時の手洗いと手指の消毒を実施するほか、マスクの着用（確保が困難な場合は２メートルを目安に距離を保つ、ない場合はハンカチで口や鼻を覆うなど）を徹底させる。

　さらに、通常の清掃に加えて、水と洗剤を使って特に机やドアノブ、スイッチ、階段の手すり、テーブル、椅子、エレベーターの押しボタン、トイレの流水レバー、便座など人がよく触れる場所の拭き取り清掃を行うこととしている。

　もし従業員に感染者が確認された場合は、延岡保健所に報告して対応についての指導を受けるとともに、従業員に対して事業所内で感染者が確認されたことを知らせ、感染予防策を改めて周知徹底する。

　感染者や濃厚接触者の出勤停止の措置を講じることで、通常業務の継続が困難な際は、重要業務として優先的に継続させる製品・商品、サービス、関連業務を選定し、継続に必要な人員、物的資源（マスク、消毒液など）を把握。

　また、重要業務を継続するために、在宅勤務や情報共有、人員融通の態勢を整備するとともに、業務マニュアルの作成も促している。

　問い合わせは同市商業・駅まち振興課（電話延岡３４・７８４１）。