１８〜４６歳、新たに２期生２０人

みやざき林業大学校入講式−美郷町西郷

　みやざき林業大学校（濱砂正則校長）の入講式が１３日、美郷町西郷田代の県林業技術センターであった。２期生として県内をはじめ東京都や熊本県の１８〜４６歳、２０人が入講。１年間の研修で実践的な技術や知識を学び、林業分野への就業を目指す。

　入講式は、新型コロナウイルスの感染症対策として、来賓は招かず、規模を縮小。出入り口で消毒を行い、全員がマスクを着用して実施した。

　濱砂校長が河野俊嗣県知事告辞を代読。「初めて４人の女性研修生が誕生し、この春高校を卒業されたばかりの人や新たに林業にチャレンジする人など、多様な人たちの入講に心強く感じている。来年３月には、県の林業、木材産業の未来の担い手として大きく成長されていることを願っている」と伝えた。

　研修生を代表し、松田肇（ただし）さん（４６）＝宮崎市＝が「本県林業の将来を担う人材になれるよう研修にしっかり取り組んでいきたい」とあいさつした。

　その後、名誉校長で内田洋行の大久保昇社長によるビデオレター訓話や記念撮影も行われた。

　東京都渋谷区からＩターンで入講した佐藤まど香さん（３９）は、「製油の卸業会社を営んでおり、今後は１次産業と６次産業に可能性を感じている。林業をしっかり学び、修了後は、廃材を使った製油の製品化などをやってみたい。息子（９歳）と２カ月前から西郷で暮らしているが、行政や地域の人たちのサポートがあり、安心して生活できている」と話した。

　同校によると、研修生は来年３月まで、林業の基礎や最新のＩＣＴを学ぶ座学、１７種類の資格習得、育苗や間伐の実習などに取り組む。３月に卒業した１期生２１人は全員県内の森林組合や民間企業などへ就職したという。