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飯干教諭(日向ひまわり支援学校)文科大臣賞

本紙掲載日:2020-04-01
2面
「ICT夢コンテスト2019」で文部科学大臣賞を受賞した飯干知子教諭

ICT夢コンテスト−日向工とコラボ研究

◆共生社会へ、実践と成果に高評価

 ICT(情報通信技術)を有効活用した教育実践事例として、一般社団法人日本教育情報化振興会が募集した「ICT夢コンテスト2019」で、県立日向ひまわり支援学校(種子田保校長)の飯干知子教諭(47)が文部科学大臣賞(地域)を受賞した。

 同コンテストは、教職員や大学、NPOなどがICTを活用して行った教育実践や社会活動を対象に2011年から実施。「ICTを効果的に活用しているか」「先進性・独創性があるか」「広く普及することが見込めるか」などを評価し、文科大臣賞、総務大臣賞、日本教育新聞社賞などを贈っている。

 19年度の応募総数は298件で、そのうち32件が入賞。飯干教諭が受賞した文科大臣賞は最優秀賞に当たるという。

 飯干教諭は「支援学校と工業高校のコラボ研究でJKの夢叶(かな)えますプロジェクト」と題し、重複障害(知的障害と肢体不自由)、専門性、障害理解、ものづくり、共生社会をキーワードに論文を執筆した。

 2017年4月に高等部に入学してきた、座位保持車いすを使用している田口舞音さん(当時15歳)が月に1回、県立子ども療育センター(宮崎市)で電動車いすの操作訓練を行っていることを知り、「教育の中(校内)で学ばせたい」と、7月、日向工業高校電気科生に練習用台車の製作を依頼した。

 快諾をした当時の3年生7人は、9月に田口さんと対面。田口さんの状態や障害を理解するとともに、座位保持車いすの特徴や寸法、台車の構造など理論研修に着手した。翌年には後輩の3年生6人が研究を引き継ぎ、技術研究として台車製作に当たり、12月に完成した。

 一方、田口さんは、「自立活動の時間」を利用し、前後左右など言葉の理解や行動の手掛かりとなる概念を学びながら、身体をコントロールする訓練を実施。当初は頬と顎を使ってスイッチを操作していたが、終盤には右手でスイッチを押せるようになったという。台車の贈呈式では、日向工生が製作過程や思いなどをプレゼンした後、田口さんが実際に試走した。

 飯干教諭は、約2年間にわたる取り組みの過程と成果などを論文にまとめて提出。受賞に際し、「障害の理解はもちろん、互いの交流を深め、共生社会に向けた将来の担い手を育てる素晴らしい実践と成果」と高く評価された。

 授賞式は東京都内で2月28日に行われる予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止となり、3月2日に賞状と副賞が学校に届いたという。

 県内での文部科学大臣賞受賞は初。飯干教諭は「自分の実践の証を残すため、また、関わってくれた人たちへの感謝の意味を込めて論文を書いた。賞を取ろうと思っていたわけではないので、まさかという思い。とてもうれしいし、この受賞が県内でのICTの普及推進につながればいい」と話した。

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