「ひなたＷＯＭＡＮ」（36）緑ケ丘英語ゼミナール（延岡市）・村上順子さん

子どもの成長に喜び

　聖心ウルスラ学園高近くで英語塾を開く。小学生は英会話中心、中学生は定期テストや高校入試対策、夏休みなどを利用した英検対策に力を入れる。尚学館小の非常勤講師も務める。

　「間違いを単にただすより、チャレンジして答えたことを褒めるよう心掛けています。子どもの成長に向き合える喜びは何物にも代えられません」

　熱心な指導のかいあって英検３級や、高校生が受けるレベルの準２級に合格する中学生も出てきた。

　「ここに来た当初は大の苦手だった子が、英語を大好きになって卒業していく。『やってて本当によかった』と思う瞬間です」

　延岡高から山口県の大学で英文科を専攻。帰郷後は市内の中学や高校、学習塾の講師などを経て１０年前に独立した。

　「個人なら、できるだけ安い教材を自由に選ぶことができます。手作り教材も活用しながら工夫することで、一人でも多くの子どもに学ぶ機会を提供したかった。生徒側に立った柔軟な対応が取れることが一番です」

　息抜きは高校時代の友人との交流。飲み会やコンサートに出掛けたりして英気を養う。大のソフトバンクホークス党でもある。

　「もともとは球団会長の王さんのファン。春季キャンプには毎年通い、シーズン中は勝敗に一喜一憂しています」

　４月からは全国の小学校で英語教育が全面実施。３年生から導入され、５、６年生では教科となる。

　「私の強みは現場で体験した教育を持ち帰り、塾での指導に役立てられること。さらに上級の英検合格者や、世界共通テストのＴＯＥＩＣ（トーイック）挑戦者も育てたい」