４月２４日まで自粛継続−延岡市

小中学校は７日から再開

　延岡市の読谷山洋司市長は２６日、新型コロナウイルスの感染拡大防止対策として３１日まで実施中の公共施設の臨時休館やイベント中止を、４月２４日まで継続すると発表した。また、臨時休校中の小中学校については同月７日から再開し、中学校・小中一貫校は９日、小学校は１３日に予定通り入学式を行うとした。定例会見で明らかにした。

　公共施設の臨時休館とイベント中止の方針継続の理由として、市長は、市民の行き来が多い大分市や熊本市で感染者が増加しており感染のリスクが高いことや、延岡市は高齢者の比率が県内でも高く、感染に伴い多数が重症化する可能性が高いことなどを説明。

　また、医療体制の現状から、感染者の拡大、特に重症患者増加の事態が発生した場合、医療の崩壊を招き、市民の命や健康が脅かされる可能性が極めて高くなると懸念。「地理的要因や医療基盤の状況などを踏まえると、県の方針より厳しい措置をとることはやむを得ない」と判断した。

　学校再開については、文部科学省のガイドラインを基に、可能な限り感染症防止対策を行いながら、新学期を始めることを決定。ただし、入学式は内容や参加人数など規模を縮小して行い、さらに感染症の発生状況によっては始業日や入学式の期日を変更する。

　感染症対策としては、毎朝の検温と健康観察など子どもの体調管理、発熱・かぜの症状がある場合の自宅休養を保護者に依頼。市から各校への消毒液配布や、手洗い・せきエチケットの指導徹底、定期的な換気や密集させない配置などへの配慮、近距離や大声の会話を控える指導などを行う。

　臨時休校に伴って学習できなかった一部の内容については、次年度の学年に確実に引き継ぎを行った上で、未指導内容の指導を実施する。

　部活動やスポーツ少年団活動は、感染症防止対策の徹底と併せ、時間短縮や可能な限り人が密集しないような配慮などを行った上で４月７日から実施できるが、感染拡大防止の観点から対外試合は当面行わない。社会体育団体（成人）への学校体育施設の貸し出しも当面の間は行わないこととしている。

　学校再開に関する内容については、２７日の登校日に保護者宛ての文書を配布し、各家庭に周知するという。