４事業所に指定書交付

企業立地促進条例で−延岡市

　延岡市企業立地促進条例に基づく工場などへの指定書の交付式が２月２７日、同市役所であった。事業拡張で市内に事業所や工場などを新設した４事業所の関係者らが出席し、読谷山洋司市長が指定書を渡した。今回の指定を含む指定工場などの数は延べ１７５となる。

　交付先は、旭化成パフォーマンスプロダクツ事業本部不織布事業部不織布工場ラムース第３系列（本社東京都千代田区、小堀秀毅社長）▽アトル延岡ＦＬＣ（福岡市東区、渡辺紳二郎社長）▽キサヌキ第２工場（延岡市粟野名町、木佐貫浩司社長）▽くらこん九州高野工場（大阪府枚方市、伝宝啓史社長）。

　旭化成は、上質な肌触りなどに優れ、自動車内装材などに使われる高級人工皮革（商標名・ラムース）の増産のため工場を新設。医療用医薬品などを卸売販売するアトルは、クレアパーク延岡工業団地第２工区に新たな物流拠点施設を建てた。

　また、百貨店の商品陳列ケースなど別注家具などを製作するキサヌキは、本社の隣接地に新たな新工場を建設。昆布を使った食料品などを製造販売するくらこんは、クレアパーク延岡工業団地第２工区に塩こんぶを製造する工場を新設した。

　交付式では、読谷山市長が「延岡市の事業や制度を積極的に活用し、事業をより大きくしてほしい」とあいさつ。事業所を代表してキサヌキの木佐貫浩司社長が「今回の指定を機に、事業をさらに大きくして延岡の発展の役に立ちたい」と意欲を語った。

　指定書の交付を受けた事業所は、固定資産税の課税免除（３年間）や雇用促進奨励金などの優遇を受けることができる。４事業所の指定については、市長の諮問を受けて協議を行った同市企業立地審議会が同２６日、指定にふさわしい旨の結論を答申していた。