投票率−前回を２０・１０ポイント下回る

新型コロナ県内確認後、期日前も減少

　新型コロナウイルス感染拡大が広がる中、感染防止に配慮しながらの戦いとなった。今回の投票率は、３７・７１％（男性３６・９３％、女性３８・４０％）。前回（５７・８１％）を２０・１０ポイント下回り、過去最低を記録した。

　市選管の黒木一彦委員長によると、期日前から各会場に消毒液を設置、定期的に換気を行い、投票者に対しても予防への協力を依頼した。また、３日目から毎日、防災無線を使って投票を呼び掛けた。

　期日前の初日と２日目までは、前回の投票数を上回っていたが、１７日午後に県北でコロナウイルス感染者が確認されると、翌日以降は少なくなっていったという。

　「投票日も机などを定期的にアルコールで消毒し、職員もマスク着用するなど細心の注意を払ったが、有権者は心配だったのだろう。過去最低の投票率は非常に残念です」と分析した。

　全５１投票所の中で平均を上回ったのは１６カ所。最も低かったのは下原町公民館（１８・５９％）、次いで、亀崎中区公民館（１９・５２％）だった。最も高かったのは籾木地区集落センター（７５・８３％）で仲深区公民館（６４・５７％）、飯谷地区集落センター（６４・４７％）と続いた。

　期日前投票も５９９３人（男性２５６７人、女性３４２６人）で、前回の７８２１人（同３３５５人、同４４６６人）を大きく下回った。

　開票作業は午後８時２０分から行われ、開票率１００％は同９時４分。予定より１５分ほど早く作業を終えた。

　これまでの日向市長選投票率の過去最低は、今回同様、現職と新人の一騎打ちだった２０１２年３月の４３・５４％。今回はさらに５・８３ポイント下がった。