感染拡大防止に全力

宮崎市で発生、新型コロナ

◆県が対策本部−県施設、休館や制限

　県内初となる新型コロナウイルスの感染者が宮崎市で確認されたことを受け、県は４日午後１１時から対策本部会議を開催。公的機関の休館の対策を確認し、各部署とも感染拡大防止に全力を尽くすよう申し合わせた。

　出席した本部長の河野知事や各部長ら幹部は、判明している感染者の情報や経過の報告を受け、これまでの本部会議でまとめた対応方針を再確認。当面は県立図書館など、不特定多数の人が出入りする県央地区の県立施設を、今月末まで休館や、出入りを関係者のみに制限とすることにした。

　県主催のイベントなども原則、延期・中止するが、日隈俊郎教育長は５日まで２日間の高校入試については、万全の対策を講じた上で予定通り実施すると伝えた。

　会議後の記者会見で、河野知事は「県内で発生したことで、自分が感染しているのではないかと不安に思う方がさらに増える恐れがあるが、医療機関に集中してそこが発生源になる事態は防ぐべきだ。まずは帰国者・接触者相談センターに問い合わせてほしい」と呼び掛けた。

　休館が決まった施設や、休館・利用制限を調整中の施設は次の通り。

【休館】県立図書館、県立美術館、県埋蔵文化財センター分館、県総合博物館（以上宮崎市）西都原考古博物館（西都市）

【休館・利用制限を調整中】メディキット県民文化センター、県福祉総合センター、青島青少年自然の家、建設技術センター、みやざき臨海公園、青島亜熱帯植物園、県総合運動公園・有料公園施設、平和台公園、県体育館、県ライフル射撃競技場（以上宮崎市）