公共施設の一部利用中止

本紙掲載日：2020-03-04

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エンクロス２階に上がる階段前に置かれた一部臨時休館の通知

隣県で発生－延岡市４日から

　新型コロナウイルスの感染患者が大分市で３日に確認されたことを受け、延岡市は４日から、駅前複合施設エンクロス（同市幸町）など、市外からの来訪者が多い公共施設の一部利用を中止するなどした。期間は１５日まで。

　対象となる公共施設はエンクロス、祝子川温泉美人の湯（同市北川町）、西郷隆盛宿陣跡資料館（同）のほか、延岡市民体育館（同市大貫町）と北川体育館（同市北川町）、西階陸上競技場（同市西階町）のトレーニングルーム。

　ただし、エンクロスの１階総合待合とスターバックス、物産販売スペースは利用できる。祝子川温泉美人の湯と西郷隆盛宿陣跡資料館はすべて閉鎖。市民体育館と北川体育館、西階陸上競技場のトレーニングルーム以外の施設は使用できる。

　延岡市は、隣県の熊本県ですでに複数人の感染患者が確認されている中、今回、隣県で高速道路でつながるなど近い位置にある大分市で発生した状況を重く受け止め、事前の感染防止措置として公共施設の一部利用中止を決めた。

　エンクロスは感染防止対策として、１５日まで同館で開催予定のイベントの中止または延期を、数日前からホームページで発表。イベント主催者に自粛の協力を求めるとともに、同館主催イベントは３月末まで中止または延期するとしていた。

　このほか、延岡市は若い世代に対し、若年層は重症化する割合が低く、気付かないうちに中高年層に感染させるリスクがあること、屋内の閉鎖的な空間で集団感染が発生する危険があることから、人が集まる風通しの悪い場所を避けるよう注意喚起している。

　また、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、売り上げの減少、今後の影響が見込まれる事業者に対して、資金繰りを支援するため通常より融資利率や保証料率が引き下げられた融資制度がスタートしていることから、市の窓口（℡延岡３４・７８４１）に問い合わせるよう呼び掛けている。